─2005年10月号─「No-Lose対立解決法を使う5つの理由」
リーダーは、効果的にNo-Lose対立解決法(メソッドⅢとしても知られています)を使えるように努力する前に、その利点を知りたがります。まず初めに、私たちはこのメソッドが交換条件を伴うことを強調しなければなりません。概念的に説明することは簡単ですが、このメソッドを応用する能力を習得するのは簡単ではありません。それは、他の2つのWin-Loseメソッド(ⅠとⅡ)よりも応用までにより多くの時間がかかります。No-Lose対立解決法を使う5つの理由は何でしょうか?
1. 意思決定を実行する責任の増大: 他の誰かが一方的に意思決定をする場合よりも、意思決定プロセスにおいて意見を言うことで、人はその意思決定事項を遂行するモチベーションがより高くなります。これは、『参加の原理』と呼ばれています。これは時として組織の生産性の向上や効率化に貢献します。
2. 質の高い意思決定: 1つの頭より2つの頭を付け合せ、両者が貢献することで、ブレーンストーミング・セッションではより創造的な解決策を生み出し、そしてどの解決策がお互いのニーズを一番満たすことができるかを判断するために、当事者双方の参加が必要となります。
3. より生産的なパートナーシップ: メソッドⅢを使う時にはメソッドⅠやⅡを使う時とは異なり、憤りが長引くことなどはありません。メソッドⅢが上手くできた後には、お互いを好きになる/尊敬し合うポジティブな感情が起こります。それは、相手が自分のニーズに配慮してくれていて、当事者双方にワークする解決策を見つけるための時間をとってくれていることを感謝していることの表れです。
4. はやい意思決定: 誰かと対立し、解決策が見つけられないために、何日も、何週間も、あるいは何ヶ月間もその対立を解決できずにいたことはありますか?L.E.T.のスキル/メソッドⅢを使うことで人びとの感情やニーズをオープンにし、問題に率直に向き合い、可能な解決策を探索する支援をします。一旦始まると、メソッドⅢは素早く解決策に導くことができます。なぜなら、メソッドⅢは別々に機能している当事者のどちらも入手できなかったデータ(事実と感情)を引き出す支援をするからです。複雑な技術的問題、センシティブな金銭問題、あるいはややこしい人間関係の問題に関して異なる考え方が出てくる組織では特に、人びとの間の対立の多くはとても複雑です。これらの対立は、関連するデータを保持している人、あるいは意思決定によって影響を受けるであろう人を全員、話し合いに関与させることにより、よりはやく解決に持ち込むことができます。
5. 『売り込み』は必要ない: メソッドⅠは通常、意思決定にかけた時間以上の時間をかけて、決定事項を実行する人たちに対してリーダーの意思決定を売り込まなければならないということを覚えていると思います。この意思決定を売り込むという2つ目のステップはメソッドⅢではほとんど必要ではありません。対立している両当事者が最終決定を一旦受容すると、それ以降に意思決定を売り込むということが必要ないからです―――皆、既にその意思決定に同意しているのです。
No-Loseな一週間をお過ごし下さい!
-ミシェル・アダムズ
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