─2006年8月号─「あなたは本当に怒っているのですか?それとも....?」
(『感情の氷山』についての学習)
L.E.T.ワークショップ修了者の方へ
先月、私はよりよいI-メッセージを送る方法についてお話ししました。一つの方法としては、あなたを動揺させていること、悩ませていること、あるいは嫌な気持ちにさせることに焦点を当てることでした。
もし、あなたが怒ったI-メッセージを送っていたとしたら、あなたは多分本当の自分の気持ちに向き合っていないといえるでしょう。怒りの後ろにある他の感情を特定するのを助ける理論についてお話ししましょう。私たちが感情について話す時、下記に示す『感情の氷山』というビジュアルを使います。
-怒りは多くの受容できない行動に関連して起こる共通で適切な感情です。
-しかし、自分のI-メッセージの中の感情を構成する要素として、習慣的に怒りを使用することは、問題を引き起こしかねません。
-怒りは氷山の一角のようなものです。それは、あなたが他人に見せる部分です。時として、あなたは強がったり、荒れたり、攻撃的になったり、脅したりというように振る舞い、本当に存在している本来の感情を隠そうとします。
-あなたは、他の人に『お優しい』とか弱いと思われたくはありません。嘘の自分を装って、あなたの本当の感情を見せまいとします。
-『私は怒っています』というのは、通常、他の人には『私はあなたに怒っています』あるいは『あなたは私を怒らせた』というように解釈されます。それは実はYou-メッセージであり、I-メッセージではないのです。
-怒りはアグレッシブに、あるいはノン・アサーティブのどちらかで表現されます(沈黙するような場合)。
-怒りのメッセージがどのような形式をとろうとも、You-メッセージのように相手はけなされたり、非難されたり、うしろめたいとかの感情を持ちます。
-怒りは、あなたが最初の感情を経験した後、あなたによって生み出された何かなのでしょう。
-あなたの本来の感情に向き合い、それをあなたのI-メッセージに入れることは、他の人があなたの状況を理解するのにより役立ちます。
-水(怒り)の下で、あなたは多くの異なる感情を経験しているかも知れません―――傷ついた、恐れ、拒否、心配、嫉妬、寂しさなど。
以下に、『怒り』のI-メッセージの例をいくつか列挙します。(本来の感情はどんなものだと思いますか?):
恐れ
恥ずかしい
フラストレーション
無力感、コントロールできていない
無視された(『傷ついた気持ち』)
悲しさ
怒りがI-メッセージの感情の部分になっている時、その下に潜んでいる本来の感情を見つける方法は、次のような質問をいくつか自分にしてみることです:
他にどんな感情が、今の私の怒りを引き起こしたのだろうか? この人の行動は私を驚かせましたか?辱めましたか?私の感情を傷つけましたか?無視されたと感じましたか? もし、わたしが本来の感情に気づいたなら、私はそれを認める勇気がありますか?I-メッセージを送る時、その怒りを忘れることができますか? ところで、怒りが二次的な感情であるというこの概念をどう思いますか?あなたは、自分の本来の感情だけを含むI-メッセージを送ることができると思いますか?
また来月お会いしましょう!:)
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