─2008年3月号─「良い人間関係の青写真」
L.E.T.ワークショップ修了者の方へ
ところで、例の行動の窓についてですが・・・いつ、どのゴードン・モデルのスキルを使うのか迷った時、この行動の窓はびっくりするくらい役に立ちます。そうですよね?正直に言えば、私にとってはライフ・セーバーです。3月はトマス・ゴードン博士の誕生月でもあり、彼がどのようにしてこの行動の窓というものを思いついたかを最近本で読んだこともあり、どのように行動の窓が出来上がったかを皆さんとシェアしたいと思います(彼の文章の引用です)。
『遭遇する状況が異なる度に、どの場合はどれ、この場合はこれなどと異なるスキル、プロセス、方法を人々に示す必要があったので、私は明瞭で包括的で、簡単に理解できるビジュアル・モデルが必要でした。ですから、私はビジュアル・モデルを開発しようとしましたが、どれも自分の基準に合うものではありませんでした。明瞭でなかったので、理解しにくく、変なモデルだったので自分でも説明できませんでした。
ある朝、私はキッチンで2杯目のコーヒーを飲んでいました。ボーっとしながら窓の外を眺めていると、2人の子供が隣人の私道でキャッチボールをしていました。この男の子たちが極めて正確にお互いにボールを巧みに投げ合っているのに気づいた時、ボールが彼らの手を離れて私の家の私道に飛んできて、隣人の私道と私の家の私道を分離している植えたての花壇でバウンドしました。突然、私は気になって立ち上がり、私道を見下ろして私の花たちが踏み荒らされたかどうかを確認しました。しかし、男の子たちは注意深くて、植物を一つも傷つけずにボールをとりました。私は、彼らがボールを投げるのが達者のみならず、ボールを回収するのにも巧みだったところを目撃したのです。 ああ、よかった!私は椅子に座って、コーヒーを飲み干しました。
会社まで車で20分ほどですが、私は何とか朝の渋滞を切り抜けている時、キッチンの窓から見たあの光景を思い出していました。私は人が時々、ひらめき、突然の啓示と呼ばれる経験があったなどと話すのを耳にしていましたが、その朝、私は正にその経験をしたのでしょう。考える間もなく、私は突然気づいたのです、私のキッチンの窓こそが私が捜し求めていたモデルであるということに。私は、子供たちが遊んでいるのを窓の上枠から見ていました。見ているものを好ましく思っていました。その当時我々が『ポジティブ・バイブ(いい感じ)』と呼んでいる光景でした。ああ、でもボールが男の子たちから離れて、私の花壇目がけてバウンドしました。ボールがどこに行ったかを確かめるため、私は立ち上がって窓の下枠から花壇を見下ろしました。私は心配でした。私の仕上がったばかりの花壇が踏み荒らされるのではないかと。しかし、そんなこともなく、私は再びリラックスしました。私のモデル、行動の窓が出来上がっていました。
会社に着いた私は、机に向かって窓の絵を描き始めました。上手く描くのに2-3日かかりましたが、満足のいく窓が描けた時、スタッフ・ミーティングを招集し、スタッフの反応を見るために窓のスキーマをプレゼンしました。私は窓を説明し、スタッフは色々提案をしたり、私が考えもしなかったようなことを言いましたが、おおよそ概念は了解してくれたようでした。
願わくは、問題の所有権の基本的な質問の答、「OK。では、今どうしたらいいの?」という質問の答をくれるでしょう。』
・・・お・し・ま・い――行動の窓の誕生秘話でした。:)
よい週末を!
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