─2010年10月号─「あなたが・・・する時、私は・・・と感じます。なぜなら・・・だから。」
L.E.T. 修了者の皆さま
あなたが・・・する時、私は・・・と感じます。なぜなら・・・だから。
(今さら聞けないI-メッセージとYou-メッセージの全て)
1. You-メッセージは相手を判断したり、評価したり、非難したりして、その人に恥をかかせたり傷つけたりします。 『あなたは思いやりがない』、『あなたは遅刻した』、『あなたは間違っている』など。You-メッセージは人間関係を傷つけます。
2. I-メッセージは自己開示です。それはあなたについて描写します。それは本物で、正直で、自己一致しています。それはあなたの気持や経験を表現したものです。I-メッセージはあなた自身の内的現実のみを表現しているので、他者の評価や判断、解釈は含みません。
ゴードン・モデルは4つの異なる種類のI-メッセージを提供しています。
1. 宣言的I-メッセージ はあなたの信念、考え、好きなもの、嫌いなもの、態度、感情、意見、意図を開示します。
例:
・『昨日のミーティングで私の意見を支持してくれて感謝しています。』
・『私は飛行機に乗るのが嫌いです。』
・『私は踊るのが好きです。』
・『私は精神的ですが、宗教的ではありません。』
2. 応答的I-メッセージは他人からの受容しがたいリクエストに応答する自己開示です。『できません』とか『できないと思います』と言う(これは責任放棄です)のとは反対に、自分の感情に責任を持ちます。応答的I-メッセージは2つの部分からなります―あなたの感情とリクエストを承諾した際に生じるであろうあなたへの影響(あなたの理由)。
例:
・『いいえ、日にちを変更するのは嫌です。なぜなら、私は既に休暇の予定を入れてしまったから。』
・『いいえ、スピーチをするのは嫌です。あがってしまいますし、私の業績はあまりいいと思っていませんから。』
・『今日はランチに行きたくありません。今ダイエット中ですから、レストランに行くと誘惑にかられますから。』
3. 予防的I-メッセージは他の人からの協力やサポートをあなたが必要としていることを開示します。あなたが何を望んでいるかがわかれば、他の人もあなたのニーズを満たそうとしてくれるでしょう。予防的I-メッセージは他の人に前もって変更を知らせたり、驚かされたりするのを防いだり、変更に対処したりするのを助けますから、多くの対立や誤解を防いでくれます。
例:
・配偶者/パートナー: 『今年の休暇は私の家族を訪ねたいと思っています。ずっと会っていないし、どうしているか音信不通ですから。』
・学生に対して: 『休暇に入る前にレポートを返せるように、月曜日までにはレポートを提出して下さい。』
・家族に対して: 『レポートをたくさん評価しなければならないので、明日の夜は早めに夕食をとりたいです。』
4. 対決的I-メッセージは相手の行動があなたのニーズを満たす妨げになっていることを知らせます。ここでのフォーカスはあなたの動揺した感情とあなたの満たされないニーズであり、あなたの目的はあなたにとって問題となっている相手の行動を変えてもらえるよう影響を与えることです。このような場合、あなたは怒り、動揺、恐怖、心配などの感情を経験しており、You-メッセージを送りたくなります。
You-メッセージは相手、人間関係、最終的にはあなたに対してとてもダメージを与えるものですから、相手の行動に反応して即座にYou-メッセージを送らないようにするのが大切です。代替案としてはI-メッセージで応答します。
対決的I-メッセージには3つの要素があったことを思い出して下さい(3つの要素はどの順番で言っても大丈夫です)。1)非難しないで相手の受容できない行動を描写する、2)その行動があなたに与える具体的な影響、3)あなたの感情
例:
1. 子供に対して: 『時間通りに学校から帰宅しないと、私はとても心配して仕事にも集中できません。』(You-メッセージだと、『あなたは余りにも思慮に欠ける』などとなります。)
2. 同僚や学生に対して: 『あなたが私のプレゼンの最中におしゃべりをすると、私が何をしゃべっていたかわからなくなって集中できないから、不満に感じます。』”(You-メッセージだと、『あなたは無礼ですね。』などとなります。)
3. 同僚に対して: 『私の仕事に影響のある会議を開くのに私を呼んでくれないと、自分の仕事がやりにくくなる決定がなされるかと思い不安になります。』(You-メッセージだと、『あなたは私の意見はどうでもいいと思っているのですね。』などとなります。)
対決的I-メッセージは相手に抵抗や防衛的反応を生み出すので(誰も自分のしていることがOKではないとは思いたくないので)、アクティブ・リスニングにギア・シフトすることが大切です。
相手の感情を吐き出させ、『感情の温度』を下げることが目的になります。『感情の温度』が下がったら、あなたのI-メッセージを再度送ることができます。その時には相手はあなたのI-メッセージを聞いて応答してくれる確率が高くなるでしょう。
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