─2019年7月号─「地位に就くだけではリーダーではない②」
Date: July 27, 2019 | BY Dr. Thomas Gordon
(L.E.T. bookからの引用)
以下のリストの中のコーピング・メカニズムの多くは、皆さんも覚えがあるはずです。子供の頃に最も頻繁に使っていた特定のコーピング・メカニズムや、大人になった今でも使っているコーピング・メカニズムを確認したくなるでしょう。
- 抵抗、挑戦的態度、謀反、否定主義
- 憤り、怒り、敵意
- 攻撃、報復、反撃、権力者への嘲笑
- 嘘をつく、感情を隠す
- 他人を非難する、告げ口をする、騙す
- 支配する、威張る、弱い者いじめをする
- 勝ちにこだわる、負けず嫌い、完璧主義
- 同盟を組む、権力者に抵抗する組織をつくる
- 服従、従順、追従、おべっか
- 権力者にへつらう、ご機嫌をとる
- 同調、新しいことや創造的なことへの恐れ、事前に成功の保証を求める、権力者への依存
- 引きこもる、逃避する、空想をめぐらせる、退行する
- 病気になる
- 泣く
なぜ、リーダーになっただけでは成功したとは言えないのかが、よりはっきりしてきたでしょうか?事実上、リーダーという地位をつかんだぞ!ということは言えるかも知れません。たとえあなたがグループのリーダーシップをとる機会を得る前であっても、グループ・メンバーの目には、あなたは潜在的な管理者や支配者という新しいアイデンティティを持った人物として映るのですから。そして、あなたが権力と権限を実際に行使する前から、グループ・メンバーはすでにこれらのコーピング・メカニズムを組み合わせて使用することで対処する準備ができており、そうするようプログラムされているのです。
もちろん、私はリーダーを志している人を落胆させるつもりはありません。むしろ、リーダーとグループ・メンバーとの間の人間関係を左右する独特のダイナミクスについて、私はただただ現実的でありたいのです。第一に私はこの本の論点を強調したいと思いますが、リーダーという地位にいるだけではリーダーとは言えません。なぜなら、リーダーは自動的にグループ・メンバーから尊敬され、受容されるわけではないからです。ですから、グループのリーダーシップを発揮して、グループ・メンバーにポジティブな影響を与えるためには、リーダーは特定のスキルとメソッドを学ばなければなりません。
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