─2020年5月号─「地位に就くだけではリーダーではない⑪」
Date: May 16, 2020 | BY Dr. Thomas Gordon
(L.E.T. bookからの引用)
人がグループに求めるもの
ニーズを満たすのに障害となるもの(「不満要因」)には、次のようなものがあります。
- 上司とのよくない人間関係
- 同僚とのよくない人間関係
- 不適切な技術的指導
- 劣悪な社内規定やアドミニストレーション
- 劣悪な労働条件
- 従業員の個人的生活における問題
ニーズを満たすもの(「満足要因」)には、次のようなものがあります。
- 達成
- 承認
- 仕事そのもの
- 責任
- 昇進
「不満要因」がないことそれ自体ではめったに満足感を生み出しません。たとえば、労働条件がいいからといってそこから満足感が生まれるということはめったにないでしょう。しかしながら、劣悪な労働条件は実際に不満の感情を生み出しました。そして、満足要因(達成、承認など)があることでのみ、満足感がもたらされたのです。
これらの研究がはっきりと示唆していることは─―そしてこれは、リーダーにとって非常に重要なことですが─―グループ・メンバーが高い生産性へと動機づけられ、同時に仕事に満足するためには、仕事自体がやりがいのあるものでなければならないということです。その仕事は成長、責任、承認、そして昇進の機会を与えるものでなければなりません。これらの必要条件は、マズローのレベルⅢ、Ⅳ、そしてⅤの欲求に非常に類似しており、効果的なリーダーは、グループ・メンバーが最高レベルのニーズ――仕事上の達成や、その達成の承認から得られる自尊心、そして自己実現(自分の可能性が役に立っているという感覚)――を満たすのを可能にするスキルとメソッドを十分に学ぶ必要があるという前述の私の主張をサポートしています。これらのスキルとメソッドについては後の章で詳しく紹介いたします。
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