─2021年10月号─「自分でやるのか、グループの助けを得てやるのか⑦」
Date: October 10, 2021 | BY Dr. Thomas Gordon
(L.E.T. bookからの引用)
なぜチームを作るのか?
「マネジメント・チーム」の概念は、かなり広く誤解されています。私はこの言葉を、個人の集合体ではなく統合されたユニットとしてのワーク・グループ全体を意味する言葉として使っています。マネジメント・チーム自体は組織階層の地位により許される自由の範囲で自らのチームを統括しています。組織の代表やその人に直接レポートしている役員は全員マネジメント・チームでしょう。それだけでなく、スーパーバイザーやその人にレポートしているすべての従業員もマネジメント・チームになります。巨大な組織は、下図で示す通り、複数または多数の連結したマネジメント・チームから成り立っています。
この図では、組織のすべてのメンバーがマネジメント・チームに属しています。あるメンバー(「連結ピン」と呼ばれる)は、2 つのマネジメント・チームに属しています。1 つのマネジメント・チームではリーダーである一方で、他方のグループではグループ・メンバーです。連結ピンは×で表示されています。
後述の章で説明しますが、マネジメント・チームの成功は次のようなリーダーのスキルに大きく依存します。
- チームの中で、オープンで誠実なコミュニケーションを促進する
- 誰も負けないように問題を解決する(No-Lose 対立解決法)
- 効率的で生産的な意思決定ミーティングを開催する
- 効果的な「仕事のスペシャリスト」であると同時に、「人間関係のスペシャリスト」である
- リーダーがグループ・メンバーになっている一段階上のチームでも、グループ・メンバーの強力かつ効果的な支持者である
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