[ニュースレター] 2005年12月号

─2005年12月号─「感謝のギフトをあげる方法」

受講者の方々へ、
 あなたがこころにかけている人に感謝の気持ちを伝えるシーズンです。

 私たちは皆、高く評価し、感謝している人たちと仕事をしたり生活したりしています。それが彼らの仕事だからとか、長いこと上手くやってくれているから私たちはそれに気づかなくなっているという理由から、時として、彼らの存在を当然のこととして受け止めています。2-3 分時間をとって、彼らのことについて考えてみたり、あなたの人生であなたが感謝したくなるようなことをしてくれたり、言ってくれたりした人のリストを作ってみたりして下さい。それは、毎日ポジティブな態度で接してくれて、一緒にいて楽しくさせてくれるような人だったり、あなたがチェックしなくても、良い仕事をしてくれて、あなたの仕事をし易くしてくれるような人かも知れません。

 そして、ここで感謝のI-メッセージを作ってみましょう。あなたがどのように感じていて、何故なのかを相手に伝えるメッセージです。では、彼らに伝えましょう!

 これは、私が最近受信した、実生活での意味のある感謝のE-メッセージの例です(”I-メッセージ”からスピンオフした私の”ハイテク”ですが)。これは私の同僚が送ってくれたものです(偶然にも、私が感謝されていないと感じることをチ ーム全体に向かって対決した後のことですが!):

 ヘイ、ミシェル、

 この大きな、どうしようもないインターネットの問題でのあなたの努力が感謝されていないと感じていることを言ってくれてありがとう。これをもっと前に伝えなかったことを、どれだけすまないと思っているか、あなたに知らせたかった。
あの問題全体にあなたがどのように対処してくれたか、どれだけ私があなたをすごいと思っているか。あの人たちに対処しながらも、冷静に振舞うあなた、やるべきことをやってのけたあなたを本当に驚愕の念で見ていたわ。あなたが想像以上のパフォーマンスだったこと、私は気づいていたし、感謝もしていたということは本当です。私たち全員がそうであるように、あなたもあなたのやっている仕事に対する評価が必要であることに気づき、そうできなかったことを謝りたい。

 言うまでもなく、このメッセージをもらった時には、私は本当にとても感謝されていると感じました。

 思い出していただくために、これがI-メッセージのフォーマットです:

1. あなたが________ (特定の行動)する時、 2. 私は____________ (あなたの気持ち)と感じます、 3. 何故なら_________ (あなたに与える明確で具体的な影響)。

(順番は重要ではありません。重要なのは3 つの構成要素があるということです!)

 これは、何のお金もかからない、時間もそんなにかからないけれど、相手にはとても意味のあるギフトです。それに、あなたも気分がよくなります。それに―――包装しなくてもいいんです!

 楽しく、平安なシーズンをお過ごし下さい。来年またお会いしましょう! :)

– ミシェル

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[ニュースレター] 2005年10月号

─2005年10月号─「No-Lose対立解決法を使う5つの理由」

 リーダーは、効果的にNo-Lose対立解決法(メソッドⅢとしても知られています)を使えるように努力する前に、その利点を知りたがります。まず初めに、私たちはこのメソッドが交換条件を伴うことを強調しなければなりません。概念的に説明することは簡単ですが、このメソッドを応用する能力を習得するのは簡単ではありません。それは、他の2つのWin-Loseメソッド(ⅠとⅡ)よりも応用までにより多くの時間がかかります。No-Lose対立解決法を使う5つの理由は何でしょうか?

1. 意思決定を実行する責任の増大: 他の誰かが一方的に意思決定をする場合よりも、意思決定プロセスにおいて意見を言うことで、人はその意思決定事項を遂行するモチベーションがより高くなります。これは、『参加の原理』と呼ばれています。これは時として組織の生産性の向上や効率化に貢献します。

2. 質の高い意思決定: 1つの頭より2つの頭を付け合せ、両者が貢献することで、ブレーンストーミング・セッションではより創造的な解決策を生み出し、そしてどの解決策がお互いのニーズを一番満たすことができるかを判断するために、当事者双方の参加が必要となります。

3. より生産的なパートナーシップ: メソッドⅢを使う時にはメソッドⅠやⅡを使う時とは異なり、憤りが長引くことなどはありません。メソッドⅢが上手くできた後には、お互いを好きになる/尊敬し合うポジティブな感情が起こります。それは、相手が自分のニーズに配慮してくれていて、当事者双方にワークする解決策を見つけるための時間をとってくれていることを感謝していることの表れです。

4. はやい意思決定: 誰かと対立し、解決策が見つけられないために、何日も、何週間も、あるいは何ヶ月間もその対立を解決できずにいたことはありますか?L.E.T.のスキル/メソッドⅢを使うことで人びとの感情やニーズをオープンにし、問題に率直に向き合い、可能な解決策を探索する支援をします。一旦始まると、メソッドⅢは素早く解決策に導くことができます。なぜなら、メソッドⅢは別々に機能している当事者のどちらも入手できなかったデータ(事実と感情)を引き出す支援をするからです。複雑な技術的問題、センシティブな金銭問題、あるいはややこしい人間関係の問題に関して異なる考え方が出てくる組織では特に、人びとの間の対立の多くはとても複雑です。これらの対立は、関連するデータを保持している人、あるいは意思決定によって影響を受けるであろう人を全員、話し合いに関与させることにより、よりはやく解決に持ち込むことができます。

5. 『売り込み』は必要ない: メソッドⅠは通常、意思決定にかけた時間以上の時間をかけて、決定事項を実行する人たちに対してリーダーの意思決定を売り込まなければならないということを覚えていると思います。この意思決定を売り込むという2つ目のステップはメソッドⅢではほとんど必要ではありません。対立している両当事者が最終決定を一旦受容すると、それ以降に意思決定を売り込むということが必要ないからです―――皆、既にその意思決定に同意しているのです。

No-Loseな一週間をお過ごし下さい!

-ミシェル・アダムズ

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[ニュースレター] 2005年9月号

─2005年9月号─「他人の行動変容を支援する」

 よいI-メッセージは、しばしば、即時に行動変容を引き起こすことができますが、人は時として変化するのにかなりの支援が必要になります。覚えていますか。人は必ずしもたやすく変化するものではありません。何故ならば、行動変容は新しい、試したことのない何かをするために、これまでの定着した習慣化された方法を諦めることに他ならないからです。これは、I-メッセージの送り手が通常ファシリテーターとして、より積極的に変容プロセスに参加することを要求しますが、時として、相手との共同問題解決の参加者としてより積極的な役割が求められます。

 変容プロセスを促進する効果的な方法の1つとしては、私たちが『相手に問題解決プロセスを踏ませる』ことです。問題解決の6つのステップを今一度思い出して下さい:

I. 問題を特定し、定義する
II. 代替的解決策を生み出す
III. 代替的解決策を評価する
IV. 解決策を選択する
V. 解決策/決定事項を実行する
VI. 結果をチェックする

 私たちは、有能なリーダーを『問題が解決されるまで責任を持つ人』として定義したことを思い出して下さい。私たちが人と対決した後に、私たちがしばしばしなければならないことがこれなのです。有能なリーダーは、当事者双方が受容できる解決策を見つけ、実行するのを支援するために、『相手とともにいるのです』。

 次回まで、ごきげんよう。

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