[ニュースレター] 2008年10月号

─2008年10月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

I-メッセージが、あなたに問題をもたせている相手の行動をすぐに変えない時、あなたはメッセージを送る、ということから聴くことに変えるのが賢明です。――゛押してみる″から ゛引いてみる゛ に変えるのです。何故でしょう?それは以下のような重要な情報を発見するかもしれないからです。

・相手に過失はない
・相手は重要な情報を持っていない
・相手は一生懸命にやってはみたけれど、別の要因が彼らの行動をそれとは別に妨げていた。
・相手は恥ずかしく思っていたり、困惑していたり、びっくりしたり、傷ついていたりしている。
・あなたのニーズは明確には相手に伝わっていなかった。
・相手のしたことは本当はとても賢明だった。

あなたが対決して、その後ギア・シフトをする時にとるべき態度は言語的メッセージそれ自体と同じくらい重要です。もし、あなたに問題を起こさせている行動をとっている相手と対決しないのなら、あなたはその人に憤りを感じるようになり、人間関係は実際に傷ついてしまいます。それゆえに協力的な人間関係においてでさえ、相手と対決するにはいくらかの勇気が必要なのです。

相手があなたのI-メッセージを受け取った時、たぶんあなたは抵抗や精神的な苦痛、怒り、その他の感情を相手から聞くことになるでしょう。しかし、あなたがこのことを覚えていてこのような感情を受け入れるならば、あなたのニーズを満たすための相手の行動変容に影響を及ぼす大きなチャンスをあなたは得ます。

この時こそI-メッセージに対する相手の反応を認め、それを受け入れる時です。実際、相手の反応を歓迎することさえすべきです。なぜならばあなたのI-メッセージが相手に何らかの問題をおこさせた原因となったことを、反応することによってあなたに伝えているからです。メッセージを送るのをやめて受け取っていくことが賢明です。―――このことをギア・シフトと私たちは呼んでいます。ギアを変えることは彼らの話を聞こうとしている ゛道理をわきまえた人゛が彼らに対決していることを相手に表しています。

聴く態度はあなたの最初の対決的(アサーティブ)な姿勢とは反対です。この対応は相手にあなたに向けてもっと情報を与えるのを促すようなものです。また、相手が抵抗するのではなく、喜んで変わるのを助けるものです。ではここでリスニングの態度にギアを変えるためのするいくつかの方法を紹介します。
簡単受容:
   
聴いていますよ。”
“わかります。”
“本当に・・”
“そうですね。”
“まあ、.”

     
ドア・オープナー:

そのことについて話してくれますか?”
“もっと話してください”
“そのことについて聞きたいです。”
“よくわからないので助けてくれますか?”


これらの2つの種類の対応は普通、“ギア・シフト“としては充分ではありません。もっと効果的な方法はアクティブ・リスニングです。相手が問題を持っている時にアクティブ・リスニングを使うことと、あなたが問題を持っている時にギア・シフトすることには次のような違いがあります。

・ギア・シフトはあなたの問題に対しての相手の抵抗や反応を軽減するためのスキルです。
・あなたの問題を解決するのを目標としてギア・シフトします。
・ギア・シフトはあなたのニーズを満たすのを助けるためのコミュニケーションです。

相手が問題を持っている時にアクティブ・リスニングをすることは、それもまた促進的なスキルです。――しかしこれは相手が彼らのニーズを満たすために相手を促進するものです。相手を別な人間として深く尊重する方法であり、相手の考えや怒りを聞き、それを理解していることを相手に明らかに示す方法でもあるのです。

相手が聴いてもらった、受け入れてもらったと感じる時、感情的な反応は建設的にメッセージを送った人の問題について相手の行動がなされる必要があるという知的な認識に譲歩する傾向があります。
   
相手が冷静になってくれれば、彼らは行動を変えるかもしれません。あるいはそうでない時にはリーダーはより受容的な状況の下で再びI-メッセージにギア・シフトしていくこともあるのです。 

プログラムに関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。

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〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-8-10-601 エスタシオン高円寺

[ニュースレター] 2008年9月号

─2008年9月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

今回の選挙!  この選挙がこんなに人を引きつけ、劇的で非常に重要になると誰が想像できたでしょう。それは深い価値観の違いを浮き彫りにし、そして、そうです、価値観の衝突が起こってきました。私は候補者指名された人達に関して自分とは異なった意見をもった人の話を聴くこと、それを試されているように感じます。あなたはいかがですか?あなたとは反対の政治的見解を誰かが表現した時、アクティブ・リスニングを実践できますか?政治には興味がなく気にかけないという人達にはどうですか?

誰かがどのように感じているか(彼らが言っていることが180度私とは違う場合、特に)を話しているのを聴く時、私の胃はグイっと締め付けられ、歯をくいしばり、息を殺し…そしてそれから立ち止まって次のことを考えます。

・この会話の中で、私は何をしたいのだろう?彼らをより理解するため、彼らの見解をきくために耳を傾けているかしら?多分、私は違った観点について学ぶでしょう、いや、別の側が言うことに関心があるかしら?

・私は彼らに『私』の側について聞くように影響を及ぼしたいのかしら?そう、そうです!もし彼らを『私』の側に来させることができたら、さらに良いのではないかしら?

・もし、アクティブ・リスニングをすることに決めた場合、とても苛立ってそれ以上受け入れられないと感じるような何かを聞くようなことになれば、アクティブ・リスニングを止めるべき?(はい)

・これは本当に真にお互いを理解する機会かしら?そう。大丈夫、ミッシェル、アクティブ・リスニングに最善を尽くしなさい。 

これは私の内面の対話です。とても疲れてしまうのです!

私とは正反対の部類の観点を持つ人たちに耳を傾けるのは少しも易しいことではありません。事実、特に少なくとも私にとっては、この選挙期間はまさに、最も骨の折れるアクティブ・リスニングのテストだと思います。

しかし、もし私たちは働き、生活し、共にうまくやっていきたいと本当に思うのなら、お互いを理解する必要があり、アクティブ・リスニングは二人の隔たりにかけ橋を架けるのに役立つような信じられない力を持つスキルだと感じます。さて、有言実行できたら・・・ですが。

それではごきげんよう・・・・どうぞ投票には行ってくださいね。

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[ニュースレター] 2008年8月号

─2008年8月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

ゴードン・モデルのユーザーに役立つ、最近のちょっとした進展をご紹介します!

最近、GTIのH.P.を訪問しましたか?
www.gordontraining.com
 
ウェブサイトのデザインを変え、最新版に改良したのでより早くより簡単にあなたの探しているものが検索できます。職場や家族、学校で応用できる役立つ記事がたくさん記載されています。こちらをご覧ください。
www.gordontraining.com

L.E.T.トレーナーサイトへのアクセスをお望みであれば、どうこちらをご覧ください。(注文用紙はもちろん市場や販売の手掛かりをダウンロードできます。)

あなたの販売チームにもゴードン・モデルをお望みでしょうか? 

2008 年にSynergistic Selling が更によくなり戻ってきました!

私たちは“シナジスティック・セリング”プログラムの改定版を完成させたことを喜んでお知らせします。21時間のこのワークショップはL.E.T.認定トレーナーの資格を持っていれば教えることができ、ユニークなトレーナーの道具や参加者のための用品があります。

このプログラムは買い手と売り手の関係において徹底したゴードン・モデルを教え、販売力アップと顧客との関係を強化するのに役立つ概念を教えます。もっと知りたい方はこちらへ

このプロブラムも改訂しました!

The Conflict Resolution Workshop (CRW)はスーパーバイザーや初級レベルの管理職向けのプログラムです。L.E.T.スキルを持ったリーダーと働く部下にとって理想的なプログラムです。あなたはThe Conflict Resolution Workshop (CRW)とLeader Effectiveness Training (L.E.T.)では何が違うのか聞きたくなるのではないでしょうか?

 CRW はリーダーシップや一般の人間関係構築よりも人間関係における対立により主眼点をおいています。例題や記事、ワークシートを最新版に改訂しました。

2日間(16時間)のこのワークショップはL.E.T.認定トレーナーが提供することができます。トレーナーのための道具や参加者の教材を含みます。

※    大変申し訳ございませんが、セカンド・ウィンドではCRW(2日間コース)の提供はまだありません。

あなたが提供するすべてのゴードン・トレーニングに役立つ教材

このポスターはGTIのいかなるワークショップでも教える際に使えます。とても素晴らしい教材でスキルを思い出させるのに優れ、効果的な方法を促進する道具です(いわば1つの中に3つのポスター)。


要求、リクエスト、感想、素敵なバーベキューのレシピ、提案、お褒めの言葉、質問など、言いたいことなど連絡してください。

workplace@gordontraining.com


Tel:  800.628.1197, Fax:  858.481.8125
Gordon Training International
531 Stevens Avenue West
Solana Beach, CA  92075

会話の方向を変えないという聴く方法・・. “

最近、この引用を読みました。シンプルに、とても的確にアクティブ・リスニングを定義していて大好きです。あなたにも喜んで頂けると思います。

(著者不明)

残り少ない夏を楽しんでください。

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[ニュースレター] 2008年7月号

─2008年7月号─「代名詞を変える」

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

簡単に見えるかも知れませんが、特に私が問題を持っている相手との話し方を変えてみるだけで、その人との人間関係を劇的に改善することができます。どのように始められるのかをここに紹介します。典型的なYou-メッセージで相手について描写するかわりに、I-メッセージを代用し、私について話します。「I(私)」という第一人称を使って私について話すことです。

人生で最も影響力のある言い方は「I」とともに始まります。例えばとてもシンプルな告白の『私はあなたを愛しています。』は感動を呼ぶ言葉としてずっと知られています。・・・これとは反対に批判的なYou-メッセージを使うと『あなたは愛らしい』これでは感動は半減しそうです。

私について理解してほしいと思うのなら私は私について話をしなくてはなりません。私が望む、私が考える、私が感じる、私が知っている、などです。これ以上簡単なことがあるでしょうか?

簡単な宣言的I-メッセージは始めるには適切なものですが、受容できない相手の行動に対決するには2つもしくは3つの要素をもったメッセージが必要でしょう。

まず、私の機嫌を損ねることをする人に対して、彼、もしくは彼女が私に対してしたり、言ったりした何が私に問題を持たせたのかを明確に伝えなければなりません。具体的に言わなければ、彼らは私が何について話しているかわからないでしょう。そして、彼らがしたり、言ったりしたことは私にどのような具体的な影響を与えたか、そしてその影響に対して私がどのような気持ちでいるかを彼らに伝えなければいけません。これが3つの要素です。

(1) 非難がましくない行動の描写
(2) 具体的で明確な私への影響(時間, お金, 機会の喪失) 
(3)それらの喪失に対する私の気持ち

受容できない行動を非難がましくなくいうことに注意をしてください。いつもとか全然など普遍的な言葉を私の表現から排除し、感情的な言葉や表現を避けることが重要です。対決の目的は行動を変えさせることで、教訓を与えたり罰したりすることではありません。 


人々が対立について臆病である理由がいくつかあります。まず第一に、ほとんどすべての人は対決したり対決されたりした際に嫌な経験をした記憶があるからです。なぜでしょうか?世界的な基準では対決のメッセージはYou-メッセージであり、You-メッセージの対決は相手を傷つけ人間関係を壊す可能性があり、この種のメッセージは不正確で人々を仲たがいさせてしまう可能性があるのです。

人は対決に対処できるほど十分に感情的に強くはないと信じている人もいます。対決的メッセージがI-メッセージである場合はそうではないということを私は見てきました。感情を害するのはYou-メッセージです。また、対決的になると嫌われるだろう思って対決するのを躊躇する人もいます。このような推測は非難に満ちたYou-メッセージを過去に経験していることから生じます。しかし、私の言葉を信じて下さい。I-メッセージはすっかり違った応答を引き出してくれます。

人が自分を開示するI-メッセージへと対決の仕方を変える時、2つのことが起きるのだと何度もいろんな人から聞きます。まず、人々は多くの場合、いとも簡単に受容できない行動を変えてくれます。次に彼らのメッセージが対決する人についてではなく、彼ら自身についてであるため、傷ついた感情や動揺を引き起こすリスクがとても低いということです。

今起きていることだけ

時として人々は自己開示の方法を学ぶと、ある女性はそれを『家の大掃除』と表現したのですが、一気に大掃除をしようと決意する場合があります。そして、対決したい人々のリストを作り、多くはそのままにしておいた方が良いような古傷を蒸し返します。カウンセラー達はこれを『gunny sacking 』と呼んでいます。不満を貯め込み、それを一気に当事者に聞かせるので、聞かされた方は誰もそんなことに対処できません。

今起きていることだけについて対決するのが一番です。受容できない行動を変えるチャンスを相手に与えてください。なぜなら彼らはあなたを尊敬し、あなたに好意を持っており、あなたとの人間関係を尊重しているからです。そうすれば、古傷を溜め込むこともありません。過去を変えることはできないのです。過去については誰も何もできません。前進あるのみ!)

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[ニュースレター] 2008年6月号

─2008年6月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

人は正確に聴いてもらっている時には、しばらく話し続けることがしばしばあります。もし本当は話を聴きたくなかったり、十分な時間がなかったりする時に、相手の話を聴き続けるのは間違いです。そのような時は恐らくそわそわしたり、時計を見たりといった、非言語的メッセージを相手に与えているはずです。ですから自分には他にやらなければならないことがあることを正直に話し、相手に別の機会をもったり、必要なら後で続きの時間を設けたりすることを伝える方がよいでしょう。

別の落とし穴は、相手を受け入れる気持ちがない時や相手に対して行動変容して欲しいと思っている時にアクティブ・リスニングをすることです。アクティブ・リスニングは話し手と聴き手の感情を分けることが必要であり、相手をあるがままに喜んで受け入れることです。もしこの分離がないのなら、正確に相手の話を聴くことはできないでしょう。もし、相手を受容できないと感じたり、相手に行動変容して欲しいと望んだりするのなら、私はそれを相手に伝える必要があるので、聴くことができないのです。

その他のミスとしては情報を得るためにアクティブ・リスニングを使い、その情報を使ってアドバイスや提案をする意図がある場合です。これによって相手は操られたと感じ憤慨するでしょう。

さらに、『テクニック』としてのアクティブ・リスニングは間違いです。アクティブ・リスニングの目的は自分が理解していることを伝えることであり、話し手を助けることです。ゆえに、スキルを明示するためではありません。講座が終わりに近づいた頃、私が行ったことの1つにグループの参加者に帰宅した後の想定でアクティブ・リスニングを練習させることがありました。セミナーに参加していない家族のメンバーや職場の同僚などはあなたが学習してきたであろうことに対して懐疑的で、不安、怖れ、抵抗を感じるでしょう。そんな人たちに対して対処するためにアクティブ・リスニングを練習させたのです。大切なのはあなたが習ってきたことを自分に試されていると相手が感じないことです。それ以外の秘訣はありません。あなたが習ったことに興味を持っている人であれば、それをシェアしましょう。一つの方法として、この記事のコピーを渡してもいいでしょう。

アクティブ・リスニングの一般的なミスをここに追記します。

1. 的を超す(例えば、「驚いた」ではなく「恐怖におののいた」)
2. 的に届かない(「激怒した」ではなく「動揺した」)
3. あなた自身の考えや助言を相手のメッセージに言い足す
4. 部分的に飛ばしたり、必要ないと感じたメッセージを差し引いたりする.
5. 話に遅れをとったり、前のメッセージのフィードバックをしたりする
6. せかす、次に言おうとしていることを推測して言う.
7. 話し手が言ったことを一語一句繰り返す
8. 話し手の言ったことを解釈したり、分析したりする.

これら8つの誤りは話し手よりも聴き手が実際にはコミュニケーションの舵取りをして話の主導権を奪ってしまいます。

あなたがアクティブ・リスニングは本当に複雑で、規則が多くて落とし穴が負担だと思わないために良い知らせがあります。どの規則もすべて覚える必要はありません。失敗するのではと心配する必要もありません。

有能な聴き手は意図的に相手が言っていることを理解し、それを伝えようとします。人はその意図を感じ取ります。私が相手を理解しようと意図していることが明らかに伝われば、人々は理解されたと感じるでしょう。意図は力であり、テクニックやスキルはツールあるいは方法です。

あなたの仕事の範囲や傾向により、時としてファシリテーターとして他の人たちがそれぞれの話を聴けるよう助けたり、インターパーソナルな問題を解決するのを助けたりする場面があるかも知れません。リスニング・スキルが役立つ絶好のチャンスです。

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[ニュースレター] 2008年5月号

─2008年5月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

L.E.T.ワークショップの修了者として以下の4つのことを行うスキルを習得しました。これらは力強くわかりやすく、よりよい関係を築くために必要なことを率直に思い起こさせるものだということがわかるので、あなたにお送りします。これはゴードン博士によって書かれたものです。あなたが気にいってくれることを願っています。

もし、私が人間関係を改善することに本気ならば、しなくてはならないことが4つあります。

1.     いつ、どのように聴くのかを習得しなければならない.
2.     特別な話し方と、それをいつするのかを習得しなければならない
3.     最後に憤慨する敗者に誰もがならないような、そんな方法を使って対立を解決することを習得しなければならない
4.     私にとって最も重要な人達と率直な会話を交わし、それを維持していかなければならない 。

人と人との結びつきはコミュニケーションの仕方によって築きあげていくこともできれば壊すこともできます。オープンで正直なコミュニケーションは良い関係の下地であり基礎となります。貧しいコミュニケーションはそれらを破滅します。とても簡単なことです。

人と人とのコミュニケーションの目的は理解することと理解されることです。私は特にこのことについて明確にしておきたいのです。人と人とのコミュニケーションの目的は理解することと理解されることです。

もし、あなたが何かに取り乱し、そのことについて私に話すのなら、あなたの望みは何でしょうか?あなたの内面で何がおきているのかを私に知ってほしい、あなたが経験している思いや感情を理解してほしいからではないでしょうか?もし私に知ってほしくないのなら、あなたは私に話さないでしょう。

もし、私のことにについてあなたに知ってほしいのなら、私はあなたに話をしなければいけません。あなたから得たいものは?理解です。それにぴったりあてはまる言葉があります。『共感』です。同情ではありません。同情は聴き手の側の問題です。共感はあたかも私の中で起きているのと同じようにあなたが感じ取り、推測することであり、あなたの理解していることをそのまま私に伝えることです。もし私があなたに共感を望み、私が感じているように感じ取って欲しいのなら、本当の私自身についてあなたに伝えなければならないのです。これにもぴったりあてはまる言葉があります。それは透明性と言われています。あなたに私のことを分かってもらうには、私はもっと率直で、オープンに、ならなければいけませんし、私が本当はどんな人なのかをもっと表現しなければなりません。 

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[ニュースレター] 2008年4月号

─2008年4月号─「それで、誰が問題を所有しているのですか?」

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

先月のニューズレターでどのようにして『行動の窓』がゴードン博士によって考えられ、創られたのかについてお話ししたのを思い出していただけますか。

ご存知の通り、誰が『問題を所有している』のかを知ることはどのスキルを使っていくかを決めるのに不可欠です。誰が『それ』を所有しているのかを知るために役立つ情報があります。リストを読んで『行動の窓』を使ってみましょう。


1. もし、相手が動揺していたり、問題を持っていたりするような合図を出しているのなら、その人たちは満たされないニーズを持っています=その人たちは問題を所有しています。相手が問題を所有しているわけなので、あなたは『行動の窓』の一番上にその人たちのその行動を置くでしょう。

2. もし、あなたと相手の両方が効果的に機能している、言い換えれば両者がどちらも困っていたり動揺したりしていない(両者がしていることは効果的でどちらのニーズも満たされている)のならば、問題はありません。ですから生産的な仕事の領域、あるいは問題のないエリアとして知られている『行動の窓』の2番目のエリアにあるのです。

3.相手の行動があなたのニーズを満たすのを妨げていて、彼らのしていることや言っていることにあなたが動揺したり心配したりする時などは、『私が問題を持つ』エリアとして知られている『行動の窓』の3番目の部分にその行動を置きます。

 4. 両者が落ち着かない感じを抱いている、言い換えればお互いが対立している時、これらの行動は『行動は窓』の4番目、つまり『私たちが問題を持つ』エリアに置きます。

少しでも質問があれば喜んでお役に立ちます! Thank you.  🙂

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[ニュースレター] 2008年3月号

─2008年3月号─「良い人間関係の青写真」

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ところで、例の行動の窓についてですが・・・いつ、どのゴードン・モデルのスキルを使うのか迷った時、この行動の窓はびっくりするくらい役に立ちます。そうですよね?正直に言えば、私にとってはライフ・セーバーです。3月はトマス・ゴードン博士の誕生月でもあり、彼がどのようにしてこの行動の窓というものを思いついたかを最近本で読んだこともあり、どのように行動の窓が出来上がったかを皆さんとシェアしたいと思います(彼の文章の引用です)。

『遭遇する状況が異なる度に、どの場合はどれ、この場合はこれなどと異なるスキル、プロセス、方法を人々に示す必要があったので、私は明瞭で包括的で、簡単に理解できるビジュアル・モデルが必要でした。ですから、私はビジュアル・モデルを開発しようとしましたが、どれも自分の基準に合うものではありませんでした。明瞭でなかったので、理解しにくく、変なモデルだったので自分でも説明できませんでした。

ある朝、私はキッチンで2杯目のコーヒーを飲んでいました。ボーっとしながら窓の外を眺めていると、2人の子供が隣人の私道でキャッチボールをしていました。この男の子たちが極めて正確にお互いにボールを巧みに投げ合っているのに気づいた時、ボールが彼らの手を離れて私の家の私道に飛んできて、隣人の私道と私の家の私道を分離している植えたての花壇でバウンドしました。突然、私は気になって立ち上がり、私道を見下ろして私の花たちが踏み荒らされたかどうかを確認しました。しかし、男の子たちは注意深くて、植物を一つも傷つけずにボールをとりました。私は、彼らがボールを投げるのが達者のみならず、ボールを回収するのにも巧みだったところを目撃したのです。 ああ、よかった!私は椅子に座って、コーヒーを飲み干しました。

会社まで車で20分ほどですが、私は何とか朝の渋滞を切り抜けている時、キッチンの窓から見たあの光景を思い出していました。私は人が時々、ひらめき、突然の啓示と呼ばれる経験があったなどと話すのを耳にしていましたが、その朝、私は正にその経験をしたのでしょう。考える間もなく、私は突然気づいたのです、私のキッチンの窓こそが私が捜し求めていたモデルであるということに。私は、子供たちが遊んでいるのを窓の上枠から見ていました。見ているものを好ましく思っていました。その当時我々が『ポジティブ・バイブ(いい感じ)』と呼んでいる光景でした。ああ、でもボールが男の子たちから離れて、私の花壇目がけてバウンドしました。ボールがどこに行ったかを確かめるため、私は立ち上がって窓の下枠から花壇を見下ろしました。私は心配でした。私の仕上がったばかりの花壇が踏み荒らされるのではないかと。しかし、そんなこともなく、私は再びリラックスしました。私のモデル、行動の窓が出来上がっていました。

会社に着いた私は、机に向かって窓の絵を描き始めました。上手く描くのに2-3日かかりましたが、満足のいく窓が描けた時、スタッフ・ミーティングを招集し、スタッフの反応を見るために窓のスキーマをプレゼンしました。私は窓を説明し、スタッフは色々提案をしたり、私が考えもしなかったようなことを言いましたが、おおよそ概念は了解してくれたようでした。

願わくは、問題の所有権の基本的な質問の答、「OK。では、今どうしたらいいの?」という質問の答をくれるでしょう。』

・・・お・し・ま・い――行動の窓の誕生秘話でした。:)

よい週末を!

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[ニュースレター] 2008年2月号

─2008年2月号─「人間関係についてゴードン博士の言葉」

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次の記事はあなたが参加したL.E.T.ワークショップの創始者であるトーマス・ゴードン博士によって書かれました。人間関係に関してとても洞察に満ちた点があり、本当に共感しました。あなたもそう感じることを願っています。

By トーマス・ゴードン博士

これまで何度も言われてきたし、何通りにも提示されてきたので、私はこの考え方は人間関係について多くの人々が考えているものだと現在信じています。世間では「新しい関係ができた」、「あの人間関係から抜け出した」、「これであの人間関係はおしまいだ」あるいは「私のすべての人間関係は初めがよくて終わりが悪い」などと言います。このような時、皆、話し手の真意を知っているのだと思います。特に近しい人や愛する人たちとの関係では、始まりと終わりがはっきりあるように思われます。

しかし、それを別な視点で考えてみると、私たちは皆、常にいつでも関わりがあるともいえます。このつながり合いを受け入れる時、私たちの誰もができることは人間関係の形を変えることです。私が人との関係を築くことに人生の多くを費やしてきたことは明らかです。家族や友人のように近い関係のものもいれば、従業員や同僚、教師、牧師、コーチといったやや付き合いの浅い関係の人達、また他にも、会って話したことはあるけれど、本当はよく知らない人達などがいます。私は人々を自分に近づけたり、遠ざけたりすることができますが、それとは関係なく、私は彼らと何らかの人間関係を持っているということに気づきました。

もし、私の人生を良い方向に変えたいと心から望み、より健全で幸せになりたいと願うなら、自分で変えることのできるのは人間関係の質を改善することであると気づきました。・・・そして、それは私次第であるということ。私の責任なのです。『責任』という言葉が重荷に聞こえる、あるいは罪悪感に苛まれるように思えるのなら、それは私の意図するところではありません。私がお話しているのは私が持っている機会のことです。それは、私も含め誰もが持っている人間関係を改善し、その人にとって重要なことを変えるチャンスのことです。

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[ニュースレター] 2008年1月号

─2008年1月号─「新年、新大統領...新しいあなた?」

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

2008年があなたにとってとても好調に始まっていることを願っています。

本当に新しい年です。そして、もし、あなたが私と同じであるならばですが、私は新年に向けて新しい自分について考えています。私自身がもっと良い人間になるにはどうしたらよいでしょう?私が変わったり、伸ばしたり、あるいは取り除いたりする必要のあることは何でしょう?私はなれる最善の自分になっているでしょうか?

私は効果的なリーダーになっているでしょうか?人々は喜んで私と共に仕事をしているでしょうか?私はよく聴いて、必要な時にはアサーティブにそしてI-メッセージを使っているでしょうか?

私はゴードン・モデルと共に成長し、少しずつこれを習得してきましたが、ロードブロックがつい口をついて出てしまったり、時々、対立を避けようとして長い間、他の人との間の問題を放置したりして、よく気がとがめます。

気がつくと同僚やチーム・メンバーを前にして『アクティブ・リスニングをしなければ・・・』と考えつつも、あれこれ理由をつけてやっていないという経験はありませんか?

I-メッセージはどうですか?相手がどう反応するか『わかっている』から、I-メッセージを送るのが少し怖い。だから送らないということはありませんか?

時々、ゴードン・モデルでトレーニングされた私たちはそのスキルを使わず失敗します。スキルを使わないとお腹の底が本当に緊張して、使うべきなのに使わなかったとすぐに気づきます。ですから私は距離をおいて考え、深呼吸して・・それから、そう、とても役立つ窓―とかいうもの、を思い出します・・・フゥ!行動の窓が何度となく私を救ってくれたか、導いてくれたか、気持ちを整理するのを助けてくれたか、口では言い表せないくらいです。

そのようなわけで今年、私は新しい私の前に常に行動の窓を置こうと決めました。今、行動の窓を使ってお店での顧客と営業のやりとりを観察します。問題を所有しているのが誰なのかを確認し、営業は次にどんなスキルを使ったらよいかを考えます。シリアルが置いてある通路で、ささいなことで言い争っている父と息子を観察して、先ほどと同じようにします。これがちょっと奇妙に思われるのはわかっていますが、自分の周りの人達と『実際』にかかわる時に備えてよい練習だと思います。

私の行動の窓と私はあなたに盛況な1年と、そして新しく更に成長されたあなたになれるよう願っています—あなたにとってどのような成長であっても。

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