─2022年4月号─「自分でやるのか、グループの助けを得てやるのか⑩」
Date: April 10, 2022 | BY Dr. Thomas Gordon
(L.E.T. bookからの引用)
誰が責任者か?
多くのリーダーは、マネジメント・チームを育成するというアイデアに反対します。なぜならリーダーは、最終的にワーク・グループが成功するか否かに、全責任を負わなければならないと感じているからです。そのため、すべての決定を自ら行い指示しなければならないと信じています。
フォーマルな組織では、リーダーはワーク・グループがどのようにパフォーマンスを出すかの責任を当然負っています。私としては「責任」というよりは「説明責任」という表現をする方が好みではありますが。もちろん、ワーク・グループが組織のニーズを満たすために十分なパフォーマンスができていなければ、リーダーは全責任をグループ・メンバーに押しつけて、上司から許してもらおうなどということはできません。説明責任を負っているのはあくまでもリーダーであり、グループのメンバーではありません。
元大統領ハリー・トルーマンの卓上の置物には「責任は俺がとる」と書かれていましたが、これはすべてのリーダーに当てはまる表現です。リーダーは率いるグループの説明責任を引き受けなければなりません。しかし、リーダーがグループ・メンバーの責任を負うことは、本当の意味ではできません。各メンバーそれぞれが、実際には責任を負わなければならないのです。
プログラムに関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。
セカンド・ウィンド株式会社
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-8-10-601 エスタシオン高円寺
- (03) 5356-7285
- 受付時間:月〜金 9:00−18:00 ※土日祝祭日を除く