[ニュースレター] 2023年10月号

─2023年10月号─「「チャットGPT、メールを書いてください...」:AIは職場の対立にどのように役立ちますか?②」

Date: August 9th, 2023 | BY Denise Montgomery

 

(前号よりつづく)

 

つまり、チャットGPTにL.E.T.スキルがあるかどうかを確認しています。

 

そのことを念頭に置いて、私は一般的な職場のシナリオを作成し、チャットGPT 3.5(OpenAIツールの最新の無料リリース)にいくつかのコミュニケーション・タスクを支援するように依頼しました。

 

まず、注意点:

 

(2023年8月時点において)現存する多くのAIツールと同様に、チャットGPTは、明るく、熱心、かつ社交的であり、事実に関しては少しだけ自信過剰ではあるものの驚くほど有能で優秀な学生のようなものです。多くの場合、回答として提供しようとするリンクが完全な捏造ということもあり、信頼できる生の、あるいは最新のデータを提供することには今のところ向いていません。この大規模な言語モデルに複雑な問題の解決を依頼する場合は、その仮定と基礎データを確認する準備をしておきましょう。

興味深い最近の研究では、AIが最終的に「自壊する」もしくは「狂う」可能性があることを発見しました(研究の著者は、この現象をモデル・オートファジー障害と呼びました–言い換えるならば、人工的に作成されたトレーニング・モデルが「自分自身を食べた」結果と言えるでしょう)。これは、現在利用可能なAIツールには直接関係ありませんが、将来的に懸念事項になる可能性はあります。

 

もしみなさんがAIツールを利用された場合は、何を質問されたかやAIの動作状況をぜひ私どもにお知らせください。

 

<締め切りに間に合わなかったことに関する対決的メール(同僚から同僚へ)>

 

「プロンプト」は、アウトプットを得るためにAIツールに入力するテキストです。AIジェネレーターの視覚的なプロンプトは、説得力のある写真素材、絵画、コンセプト・イラストなどを作成できます。

 

チャットGPTは、建設的なコミュニケーション能力をテストするために簡単な英語でプロンプトを入力されました。

 

最初のプロンプトでは、送信者の感情状態に関する無関係な詳細がプロンプトに含まれており、直接的なコミュニケーションの範囲外で叱責も含まれていました (これは、職場における「ため息を吐きたくなる瞬間」の現実的なシミュレーションでした)。

 

プロンプト内のこれらのかく乱要素は、トレーニング言語モデルがプロフェッショナルな応答の中で関連情報と無関係な情報を分類できるかどうかをテストしました。

 

(次号につづく)

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[ニュースレター] 2022年10月号

─2022年10月号─「あの猿について...」

Date: September 21st, 2022 | BY Michelle Adams

 

昔々1974年にハーバード・ビジネス・レビューにスティーブン・コヴィーの「Management Time: Who’s Got the Monkey?」という記事がありました。(彼の記事は、HBRの歴史の中でこれまでに最も読まれた2つの記事の1つです)。

 

この記事は時間管理に焦点を当てていますが、ことわざの「背中の猿」の概念は、しばしばゴードン・モデルの概念である問題所有権、すなわち、それは誰の問題ですか?に関連付けられます。

 

これは、でこぼこ道のような人間関係をナビゲートする時に問われる重要な質問です。ここでトーマス・ゴードン博士の行動の窓が登場します。行動の窓をあなたの「人間関係のGPS」と考えてください。

 

ゴードン・モデルを適用する際の重要な最初のステップは、まず「誰が問題を所有しているのか」という質問に答えてから、適切なスキルを選択して使用することです。

 

相手が問題を持つ: 相手のニーズは満たされていません。相手は問題を抱えて動揺しています。あなたは相手を助けたいと思うかもしれませんが、あなたは相手の問題を「所有」していません。

 

問題のないエリア: これらは、相手の全ての行動をあなたが受容し、相手が問題を経験していない時です。このエリアを拡大することは、ゴードン・モデルの中心的な目標であり、人々が比較的問題がなく、両方のニーズが満たされている関係を構築し、維持するのを助けることです。

 

宣言的、予防的、感謝のl-メッセージのスキルは、ニーズが満たされた状態をキープし、問題のないエリアであなたの人間関係を維持するという目的を持っています。

 

私が問題を持つ: この場合、あなたのニーズは満たされていません。あなたは悩みを感じ、痛みや苦痛を経験しています。そして、相手は問題を経験していません。あなたの姿勢は支援する人になることではなく、あなた自身のニーズを満たすことです。ひとりで、または相手の助けを借りてあなたの問題を解決します。

 

私たちが問題を持つ: ここでは、相手とあなたの間に対立があります。あなた方双方が問題を所有しています。

 

だから、あなたの行動の窓を手元に置いて、ゴードン・モデルの創設者からのこれらの賢明な言葉を覚えておいてください。ゴードン博士の「私の人間関係に関する信条」でとても美しく述べています:

 

「ですから、いつもお互いが受容できる解決策を一緒に探す努力をしましょう。あなたのニーズも私のニーズも満たされる――どちらも負けることなく、お互いが勝つのです。

 

このように、あなたはあなたのニーズを満たすことで人間として成長し続けることができます。そして、私自身も同様です。よって、私たちの人間関係は健全な人間関係で、お互いが実現可能な存在になるよう努力することができるのです。そして、私たちはお互いに尊重し合い、愛し合い、平和的に関わり続けることができるのです。」

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[ニュースレター] 2021年10月号

─2021年10月号─「自分でやるのか、グループの助けを得てやるのか⑦」

Date: October 10, 2021 | BY Dr. Thomas Gordon

 

(L.E.T. bookからの引用)

 

なぜチームを作るのか?

 

「マネジメント・チーム」の概念は、かなり広く誤解されています。私はこの言葉を、個人の集合体ではなく統合されたユニットとしてのワーク・グループ全体を意味する言葉として使っています。マネジメント・チーム自体は組織階層の地位により許される自由の範囲で自らのチームを統括しています。組織の代表やその人に直接レポートしている役員は全員マネジメント・チームでしょう。それだけでなく、スーパーバイザーやその人にレポートしているすべての従業員もマネジメント・チームになります。巨大な組織は、下図で示す通り、複数または多数の連結したマネジメント・チームから成り立っています。


 この図では、組織のすべてのメンバーがマネジメント・チームに属しています。あるメンバー(「連結ピン」と呼ばれる)は、2 つのマネジメント・チームに属しています。1 つのマネジメント・チームではリーダーである一方で、他方のグループではグループ・メンバーです。連結ピンは×で表示されています。

 後述の章で説明しますが、マネジメント・チームの成功は次のようなリーダーのスキルに大きく依存します。

 

  1. チームの中で、オープンで誠実なコミュニケーションを促進する
  2. 誰も負けないように問題を解決する(No-Lose 対立解決法)
  3. 効率的で生産的な意思決定ミーティングを開催する
  4. 効果的な「仕事のスペシャリスト」であると同時に、「人間関係のスペシャリスト」である
  5. リーダーがグループ・メンバーになっている一段階上のチームでも、グループ・メンバーの強力かつ効果的な支持者である

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