─2016年2月号─「あなたのニーズが上司によって阻まれている時どうするか」
February 23, 2016
By: Dr. Thomas Gordon
リーダーは時々、上司による決定が自分のパフォーマンス・ゴールを阻止し、必要なリソースにアクセスすることを妨げ、自分のニーズを満たすことができなくなることに気づきます。
決定が人々のニーズを奪う時、ゴードン・モデルを使って、そのような決定は問題として取り上げ、異議を申し立てなければなりません。それでは、上司との関係を傷つけずに、人はどうやって決定事項を修正させましょう?
次の手順でWin-Winメソッドを適用します。
まず、3つのレベルのリーダーシップを仮定します。部長(L2)がチームリーダー(L3)にとって受容できない決定をしました。この決定はチームリーダー(L3)の仕事を非常に難しくしてしまいました。結果、チームリーダー(L3)は以下の行動をとります。
1. チームリーダー(L3)は部長(L2)に簡単に問題を説明した上で、話し合いを申し込みます。
2. チームリーダー(L3)は適切なI-メッセージを送ることから始めます。そして、必要に応じてアクティブ・リスニングにギア・シフトします。チームリーダー(L3)は、部長(L2)にメソッドⅢの問題解決法に参加するように促します。
3. もしメソッドⅢが失敗するなら、チームリーダー(L3)は部長(L2)にL1と一緒に話し合いをしましょうと提案します。L1が二人をWin-Win解決策を見つけるのを助けてくれると期待しての提案です。
4. 部長(L2)がその申し出を辞退しても、チームリーダー(L3)はL1に直接助けを求めに行くと部長(L2)に伝えました。だから、チームリーダー(L3)は部長(L2)が一緒に行って、彼らの観点をL1に適切に提案することを望むと伝えました。
5. もし、部長(L2)がチームリーダー(L3)と一緒に行くことを拒否するなら、チームリーダー(L3)はL1に直接会いに行き、自分たちが既にステップ1、2、3、4を試したことを説明します(当然、部長(L2)が上記ステップの途中で考えを変えて、チームリーダー(L3)の招待を受け入れる決定をするかも知れません)。さて、L1はチームリーダー(L3)の問題を聞き、L1はブログポストでご紹介した『下のレベルの社員からの苦情にどのように対処するか』でご紹介したステップに従わなければなりません。
不思議なことに、L.E.T.ワークショップでこのやり方に対する強い抵抗に遭います。多くのリーダーはこのやり方を実行することを恐れています――とても危険なことのようにみえるようです。リーダーは、「部長(L2)がチームリーダー(L3)をクビにする」とか「チームリーダー(L3)が部長(L2)との人間関係を台無しにする」とか言います。
このようなリーダーは、対立がWin-Loseの結果を引き起こすメソッドⅠによって解決されていた組織での過去の経験を覚えているのです。相互に受容できる解決策を生み出すメソッドⅢを使って対立を解決することは、経験の領域を超えているのです。
全てのレベルのリーダーがWin-Winメソッドを使うことにコミットしている時、上記のやり方は変でも危険でもありません。それは、力づくではない問題解決法を使ったリーダーシップと一致しています。
プログラムに関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。
セカンド・ウィンド株式会社
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-8-10-601 エスタシオン高円寺
- (03) 5356-7285
- 受付時間:月〜金 9:00−18:00 ※土日祝祭日を除く