[ニュースレター] 2013年3月号

─2013年3月号─「ゴードン博士の追記」

L.E.T. 修了者の皆さま、
 
私たちは人生の初期にリーダーというものに出会います。まず、私たちの両親、そして、学校の先生やコーチです。大学では、教授やメンターがいます。最後に私たちの職場では多くの上司が私たちの時間や仕事の質について要求をしてきます。私たちはこのようなリーダーの中の幾人かとは楽しく仕事をすることができます。よいリーダーとは上手くいきますし、より生産的に質のよい仕事をしたいと自分自身思うでしょう。あまりよいリーダーでなければ、毎日私たちに大きな負担を強います。モチベーションは下がり、結果的に私たちの仕事の質や量が急激に低下します。知らないうちに私たちは徒党を組んで、私たちの日常生活をひどいものにしたのと同じくらいの仕返しをしてやろうと考えます。
 
トーマス・ゴードン博士は人生において同様の問題に直面し、最終的に自分がリーダーシップのポジションに就くことになった訳です。リーダーとしてゴードン博士が最初に学んだことは、上からの見方は全く異なるということです。彼は自分では達成できそうもないある目標に心を奪われていました。この目標を達成するには団結した効果的なチームが必要です。しかし、チーム・メンバーの幾人かは、チームに与えられた目標や目的に感銘を受けはしませんでした。時間やエネルギーを使ってまでその目標を達成したいとは思いません。その結果、チーム全体としての有効性は消滅しました。
 
チーム・メンバーであることとチーム・リーダーであることの二つの見方はゴードン博士をとても悩ませました。リーダーシップについて、それが意味するところ、それがどのようにワークするか、それがどうして重要かについて分析的になりました。そして1949年にグループ開発のナショナル・トレーニング・ラボラトリーのメンバーになりました。この組織のメンバーシップは、ゴードン博士のエネルギーの全てをリーダーシップ・スキルを教えるプログラムの開発にフォーカスさせるきっかけとなりました。最初の成果は1955年に出版された『グループ中心のリーダーシップ:グループの創造的可能性を放出する方法』でした。
 
この本は同僚や仲間にはあまり受け入れられませんでした。リーダーシップの革新的なシステムでは、リーダーは権力を使いません。その代わり、リーダーはグループを意思決定に関与させます。グループはリーダーだけでなく全てのメンバーのニーズを満たすために存在していることを強調します。リーダーは自分の直感を頼るのではなく、『グループの智恵』を信頼します。ゴードン博士はメンバー同士のステータスの違いを最小限にして、ほとんどの場合、アメとムチは効果的でないモチベーターであることを提唱しました。伝統的な権力に基づくリーダーシップではなく、ゴードン博士はリーダーがプロフェッショナル・カウンセラーである必要性を説きました。
 
近年、もちろんこのようなアイデアは広く一般的に受け入れられています。Leader Effectiveness Trainingを広めるゴードン博士のライフ・ワークのお陰で、現在世界で存在するマネジメント・コースはゴードン博士が1955年に執筆し、顧みられなかった著書の中に紹介されているリーダーシップの特徴をとりいれています。効果的で利益をあげている世界中の組織ではグローバル市場で競争力を保つためにゴードン・モデルをとりいれています。

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[ニュースレター] 2016年6月号

─2016年6月号─「権力を持たない人から権力に対する力強い言葉」

Date: June 7th, 2016
By: Dr. Thomas Gordon, Three-time Nobel Peace Prize Nominee and founder of Gordon Training
 
私は幾度となく、権力の源泉について聞かれます。それはどこから来るのかと。その質問をしてくる人は、まだ知られていない、あるいは隠された権力の源泉があることを期待しているのです。その権力の源泉により、今まで負けていた喧嘩に勝ち始めることを期待しているのです。しかし、権力の秘密の源泉という考えは、スペインの探検家ポンセ・デ・レオンの若さの源泉の考え方に似ています。それは、存在しないということです。

ですから、私はそういう人たちにこう言います。権力はアメとムチを与える力から来ていると。言い換えると、権力は痛みや快感を創る能力です。権力を使用する人はアメとムチを操って、欲しいものを手に入れています。痛みが十分大きければ、あるいは報酬が期待に十分沿っていれば、順守してもらえます。

しかしながら、順守するには代償を払うことになります。受け手の人はただ単に順守する訳ではありません。個人の完全性を維持するために、やりたくないことをすることに対処する方法をとります。このような行動はコーピング・メカニズムと呼び、3つのカテゴリーに分類されます。反撃、逃走、服従。反撃する人は反撃したり、拒否したり、挑発したり、五分五分に戻そうとしたりします。コーピング・スタイルが逃走という人は、物理的にも感情的にも逃げようとします。彼らは引きこもり、逃げ去り、白日夢を見たり、空想したり、飲酒や薬物に走ったり、病気になったりします。服従する人は、しばしば最も求められる子供、学生、従業員等ですが、最も不健康な人たちかも知れません。特に命令が重要なニーズと対立する時に従順で、「権力者を尊敬し」、命令に従います。それが、子供の頃から一般的に学習され多くの人が人生で実践しているメカニズムです。

しかしながら、服従はアサーティブネス、独立心、十分に機能する一般的能力にダメージを与える影響があります。次のように考えてください。服従することで対処する人は、消極的で、自分から始めることはなく、依存する傾向があります。ですから、あまり良い従業員ではなく、人間関係においても一緒に仕事するのが難しいものです。外見的には親切で素直ですが、内面では怒っていて敵対的である傾向があります。

あなたのコーピング・スタイルを知るために、権力のリコール演習をすることをお勧めします。それは私の組織で、何千もの受講者とのワークショップでインストラクターが使った演習です。紙を一枚使って、そこに4つの縦のコラムを作ります。左のコラムの一番上に「私がやらされたこと」と書きます。次のコラムには、「誰がそれを私にさせたか」を書きます。3つ目のコラムの上には「私は何をした(例えば、従った?)」を書きます。そして最後に4つ目のコラムに「私はどのように感じ、そして何をしたか」を書きます。

さて、あなたが小学生だったころを思い起こしてください。誰かがあなたがしたくないことをさせます。それは誰ですか?あなたは何をしましたか?あなたがしたことに関してどう感じ、そしてあなたは何をしましたか?

あなたが年をとった時についても、このプロセスを繰り返します。例えば、高校時代、そしてつい最近。

人が発見することは、権力の使用は単純に問題の性質を変えるだけです。例えば、私たちのワークショップ(Teacher Effectiveness Training)では、フロリダから来た高校の校長先生が、小学5年生のクラスルームの外に座らされているところを思い出しています。なぜなら、彼は「静かにする時間」の時に、教室で紙飛行機を飛ばしたからです。彼は恥ずかしい思いをして、腹を立てていました。結果、駐車場まで抜け出して行き、一人の先生の車のタイヤの空気を抜いてやりました。この場合、クラスの邪魔をするから器物破損へと発展しました。

このようなことは、あなたにも当てはまりますか?あなたは何とかして対処しましたか?何千人もの人たちがこの演習をして、ほとんど似たようなリストを作りました。あなたの演習結果もこのリストにあるかどうか見てみてください。
 
• 反抗する、背く
• 報復する、逆襲する、言い争う
• 嘘をつく、真実を隠す
• 怒る、癇癪を起す
• ルールを破る
• 他者を非難する、告げ口をする
• 顎で使う、やり返す
• 他者と団結する、組織化する
• ご機嫌を取る、承認を求める
• 引きこもる、空想する
• 逃げる、課題や仕事を辞める
• 諦める、敗北する
• 無視する、黙殺する
• 競争する、勝つ必要がある
• 希望がないように感じる、落ち込んでいる、泣いている
• 恐れる、臆病になる、恥ずかしがる
• 病気になる
• 過食の後、下剤で胃の中を空っぽにする、あるいはダイエットをする
• 服従する、順応する、命令に従う
• 飲酒する、薬物を使う
• 欺く、盗作する
 
強制力への応答としてこれらのコーピング・メカニズムを使うことは、予測可能で回避できません。しかし、この観点から観ると、権力を使うことは避けるべきです。なぜなら、それによって人間関係が破壊されるからです。

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[ニュースレター] 2019年3月号

─2019年3月号─「人にひらめきを与え、教えるトーマス・ゴードン博士のリーダーシップに関する引用 No.11」

Date: March 16, 2019 | BY Dr. Thomas Gordon
 
(L.E.T. bookからの引用)
 
問題解決
 
 リーダーが問題解決のファシリテーター(問題が解決されるのを見る)としてのスキルを学べば、リーダーが自分一人ですべての問題を解決しようとするよりも、仕事が実際にとてもやりやすくなります。すべての問題解決を自分一人でするには、リーダーは全ての答えを持ち、全知で、超人的な知力を備え、尽きることのない知識や経験の宝庫でなくてはなりません。繰り返し強調しますが、効果的なリーダーはどうしたらメンバーが自ら問題を解決し始め、問題解決できるチームを作り上げることができるか、グループ・メンバーの創造的なリソースをいつ、どのように求めるか、メンバーとリーダーとの間に距離を置かないような人間関係をどのように構築するかを学ぶ必要があります。全知になるという目標とは異なり、これらの目標は達成可能です。

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[ニュースレター] 2008年11月号

─2008年11月号─「チームメンバーの強みを引き出す」

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

私たちが今までに扱ってきたコミュニケーションと対立解決法のスキルの目的は、今まで取り組まれずに未解決になっている人間関係の問題に効果的に対処するためです。この人間関係の問題はエネルギーやモチベーションを低下させ、そして低い生産性に行きついてしまう可能性があります。協力や参加、調和、共感の風土の創造はチームメンバーの溢れんばかりの創造的な能力を発達させるのに役立ちます。そのような風土は必要ですが、それだけでは充分ではありません。

行動の窓の問題のないエリアは生産的な時間を表しています。それはあなたとあなたの周りの人達が効果的に関わり合い、人間関係の問題がない時間です。この時は効果的なコーチングに最適です。このワークショップの目標はあなたの生産的な仕事時間を増やす支援となることです。言いかえれば、問題のないエリアを拡大し、このエリアであなたの人間関係をできる限り維持することです。そうすればチームメンバーに効果的なフィードバックを与えたり、複雑な問題に取り組んだり、目標達成の見込みや課題を討議したりする機会がもっと増えます。チームメンバーのニーズと目標を組織のそれと近づくようにします。そしてこのワークショップで習得したスキル――アクティブ・リスニング、I-メッセージ、6つのステップ―、まさにこのスキルを使うことでこれが可能になるのです。

これはあなたのチームメンバーと深い討論をするのに最適な時間です。あなたが共感を表し判断することなく彼らの話に深く耳を傾けることで、彼らは自分自身がかけがえのない存在であることや彼ら独自の才能や能力、彼らの目標や価値観に自ずと気づくように支援できます。

そして同様に重要なのはあなたのニーズや計画、将来の夢や目標についても明確になり、矛盾がなくなります。あなたの誠実さ、率直で正直なコミュニケーションによってチームメンバーにあなたのことをよりわかってもらうことができます。彼らに対して快く率直な態度でいることは、あなたに対しても彼らが同じようにするように仕向け、励ますことになるでしょう。このような相互の自己開示は信頼と人間関係の強い絆を築き上げます。

6つのステップを使うことで、あなたはチームメンバーと共に組織のニーズと提携した現実的で適切な目標を設定することができ、その目標に達するための計画の元で共に働くことができるでしょう。

すてきな感謝祭でありますように!! 

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[ニュースレター] 2008年10月号

─2008年10月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

I-メッセージが、あなたに問題をもたせている相手の行動をすぐに変えない時、あなたはメッセージを送る、ということから聴くことに変えるのが賢明です。――゛押してみる″から ゛引いてみる゛ に変えるのです。何故でしょう?それは以下のような重要な情報を発見するかもしれないからです。

・相手に過失はない
・相手は重要な情報を持っていない
・相手は一生懸命にやってはみたけれど、別の要因が彼らの行動をそれとは別に妨げていた。
・相手は恥ずかしく思っていたり、困惑していたり、びっくりしたり、傷ついていたりしている。
・あなたのニーズは明確には相手に伝わっていなかった。
・相手のしたことは本当はとても賢明だった。

あなたが対決して、その後ギア・シフトをする時にとるべき態度は言語的メッセージそれ自体と同じくらい重要です。もし、あなたに問題を起こさせている行動をとっている相手と対決しないのなら、あなたはその人に憤りを感じるようになり、人間関係は実際に傷ついてしまいます。それゆえに協力的な人間関係においてでさえ、相手と対決するにはいくらかの勇気が必要なのです。

相手があなたのI-メッセージを受け取った時、たぶんあなたは抵抗や精神的な苦痛、怒り、その他の感情を相手から聞くことになるでしょう。しかし、あなたがこのことを覚えていてこのような感情を受け入れるならば、あなたのニーズを満たすための相手の行動変容に影響を及ぼす大きなチャンスをあなたは得ます。

この時こそI-メッセージに対する相手の反応を認め、それを受け入れる時です。実際、相手の反応を歓迎することさえすべきです。なぜならばあなたのI-メッセージが相手に何らかの問題をおこさせた原因となったことを、反応することによってあなたに伝えているからです。メッセージを送るのをやめて受け取っていくことが賢明です。―――このことをギア・シフトと私たちは呼んでいます。ギアを変えることは彼らの話を聞こうとしている ゛道理をわきまえた人゛が彼らに対決していることを相手に表しています。

聴く態度はあなたの最初の対決的(アサーティブ)な姿勢とは反対です。この対応は相手にあなたに向けてもっと情報を与えるのを促すようなものです。また、相手が抵抗するのではなく、喜んで変わるのを助けるものです。ではここでリスニングの態度にギアを変えるためのするいくつかの方法を紹介します。
簡単受容:
   
聴いていますよ。”
“わかります。”
“本当に・・”
“そうですね。”
“まあ、.”

     
ドア・オープナー:

そのことについて話してくれますか?”
“もっと話してください”
“そのことについて聞きたいです。”
“よくわからないので助けてくれますか?”


これらの2つの種類の対応は普通、“ギア・シフト“としては充分ではありません。もっと効果的な方法はアクティブ・リスニングです。相手が問題を持っている時にアクティブ・リスニングを使うことと、あなたが問題を持っている時にギア・シフトすることには次のような違いがあります。

・ギア・シフトはあなたの問題に対しての相手の抵抗や反応を軽減するためのスキルです。
・あなたの問題を解決するのを目標としてギア・シフトします。
・ギア・シフトはあなたのニーズを満たすのを助けるためのコミュニケーションです。

相手が問題を持っている時にアクティブ・リスニングをすることは、それもまた促進的なスキルです。――しかしこれは相手が彼らのニーズを満たすために相手を促進するものです。相手を別な人間として深く尊重する方法であり、相手の考えや怒りを聞き、それを理解していることを相手に明らかに示す方法でもあるのです。

相手が聴いてもらった、受け入れてもらったと感じる時、感情的な反応は建設的にメッセージを送った人の問題について相手の行動がなされる必要があるという知的な認識に譲歩する傾向があります。
   
相手が冷静になってくれれば、彼らは行動を変えるかもしれません。あるいはそうでない時にはリーダーはより受容的な状況の下で再びI-メッセージにギア・シフトしていくこともあるのです。 

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[ニュースレター] 2008年9月号

─2008年9月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

今回の選挙!  この選挙がこんなに人を引きつけ、劇的で非常に重要になると誰が想像できたでしょう。それは深い価値観の違いを浮き彫りにし、そして、そうです、価値観の衝突が起こってきました。私は候補者指名された人達に関して自分とは異なった意見をもった人の話を聴くこと、それを試されているように感じます。あなたはいかがですか?あなたとは反対の政治的見解を誰かが表現した時、アクティブ・リスニングを実践できますか?政治には興味がなく気にかけないという人達にはどうですか?

誰かがどのように感じているか(彼らが言っていることが180度私とは違う場合、特に)を話しているのを聴く時、私の胃はグイっと締め付けられ、歯をくいしばり、息を殺し…そしてそれから立ち止まって次のことを考えます。

・この会話の中で、私は何をしたいのだろう?彼らをより理解するため、彼らの見解をきくために耳を傾けているかしら?多分、私は違った観点について学ぶでしょう、いや、別の側が言うことに関心があるかしら?

・私は彼らに『私』の側について聞くように影響を及ぼしたいのかしら?そう、そうです!もし彼らを『私』の側に来させることができたら、さらに良いのではないかしら?

・もし、アクティブ・リスニングをすることに決めた場合、とても苛立ってそれ以上受け入れられないと感じるような何かを聞くようなことになれば、アクティブ・リスニングを止めるべき?(はい)

・これは本当に真にお互いを理解する機会かしら?そう。大丈夫、ミッシェル、アクティブ・リスニングに最善を尽くしなさい。 

これは私の内面の対話です。とても疲れてしまうのです!

私とは正反対の部類の観点を持つ人たちに耳を傾けるのは少しも易しいことではありません。事実、特に少なくとも私にとっては、この選挙期間はまさに、最も骨の折れるアクティブ・リスニングのテストだと思います。

しかし、もし私たちは働き、生活し、共にうまくやっていきたいと本当に思うのなら、お互いを理解する必要があり、アクティブ・リスニングは二人の隔たりにかけ橋を架けるのに役立つような信じられない力を持つスキルだと感じます。さて、有言実行できたら・・・ですが。

それではごきげんよう・・・・どうぞ投票には行ってくださいね。

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[ニュースレター] 2008年8月号

─2008年8月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

ゴードン・モデルのユーザーに役立つ、最近のちょっとした進展をご紹介します!

最近、GTIのH.P.を訪問しましたか?
www.gordontraining.com
 
ウェブサイトのデザインを変え、最新版に改良したのでより早くより簡単にあなたの探しているものが検索できます。職場や家族、学校で応用できる役立つ記事がたくさん記載されています。こちらをご覧ください。
www.gordontraining.com

L.E.T.トレーナーサイトへのアクセスをお望みであれば、どうこちらをご覧ください。(注文用紙はもちろん市場や販売の手掛かりをダウンロードできます。)

あなたの販売チームにもゴードン・モデルをお望みでしょうか? 

2008 年にSynergistic Selling が更によくなり戻ってきました!

私たちは“シナジスティック・セリング”プログラムの改定版を完成させたことを喜んでお知らせします。21時間のこのワークショップはL.E.T.認定トレーナーの資格を持っていれば教えることができ、ユニークなトレーナーの道具や参加者のための用品があります。

このプログラムは買い手と売り手の関係において徹底したゴードン・モデルを教え、販売力アップと顧客との関係を強化するのに役立つ概念を教えます。もっと知りたい方はこちらへ

このプロブラムも改訂しました!

The Conflict Resolution Workshop (CRW)はスーパーバイザーや初級レベルの管理職向けのプログラムです。L.E.T.スキルを持ったリーダーと働く部下にとって理想的なプログラムです。あなたはThe Conflict Resolution Workshop (CRW)とLeader Effectiveness Training (L.E.T.)では何が違うのか聞きたくなるのではないでしょうか?

 CRW はリーダーシップや一般の人間関係構築よりも人間関係における対立により主眼点をおいています。例題や記事、ワークシートを最新版に改訂しました。

2日間(16時間)のこのワークショップはL.E.T.認定トレーナーが提供することができます。トレーナーのための道具や参加者の教材を含みます。

※    大変申し訳ございませんが、セカンド・ウィンドではCRW(2日間コース)の提供はまだありません。

あなたが提供するすべてのゴードン・トレーニングに役立つ教材

このポスターはGTIのいかなるワークショップでも教える際に使えます。とても素晴らしい教材でスキルを思い出させるのに優れ、効果的な方法を促進する道具です(いわば1つの中に3つのポスター)。


要求、リクエスト、感想、素敵なバーベキューのレシピ、提案、お褒めの言葉、質問など、言いたいことなど連絡してください。

workplace@gordontraining.com


Tel:  800.628.1197, Fax:  858.481.8125
Gordon Training International
531 Stevens Avenue West
Solana Beach, CA  92075

会話の方向を変えないという聴く方法・・. “

最近、この引用を読みました。シンプルに、とても的確にアクティブ・リスニングを定義していて大好きです。あなたにも喜んで頂けると思います。

(著者不明)

残り少ない夏を楽しんでください。

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[ニュースレター] 2008年7月号

─2008年7月号─「代名詞を変える」

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

簡単に見えるかも知れませんが、特に私が問題を持っている相手との話し方を変えてみるだけで、その人との人間関係を劇的に改善することができます。どのように始められるのかをここに紹介します。典型的なYou-メッセージで相手について描写するかわりに、I-メッセージを代用し、私について話します。「I(私)」という第一人称を使って私について話すことです。

人生で最も影響力のある言い方は「I」とともに始まります。例えばとてもシンプルな告白の『私はあなたを愛しています。』は感動を呼ぶ言葉としてずっと知られています。・・・これとは反対に批判的なYou-メッセージを使うと『あなたは愛らしい』これでは感動は半減しそうです。

私について理解してほしいと思うのなら私は私について話をしなくてはなりません。私が望む、私が考える、私が感じる、私が知っている、などです。これ以上簡単なことがあるでしょうか?

簡単な宣言的I-メッセージは始めるには適切なものですが、受容できない相手の行動に対決するには2つもしくは3つの要素をもったメッセージが必要でしょう。

まず、私の機嫌を損ねることをする人に対して、彼、もしくは彼女が私に対してしたり、言ったりした何が私に問題を持たせたのかを明確に伝えなければなりません。具体的に言わなければ、彼らは私が何について話しているかわからないでしょう。そして、彼らがしたり、言ったりしたことは私にどのような具体的な影響を与えたか、そしてその影響に対して私がどのような気持ちでいるかを彼らに伝えなければいけません。これが3つの要素です。

(1) 非難がましくない行動の描写
(2) 具体的で明確な私への影響(時間, お金, 機会の喪失) 
(3)それらの喪失に対する私の気持ち

受容できない行動を非難がましくなくいうことに注意をしてください。いつもとか全然など普遍的な言葉を私の表現から排除し、感情的な言葉や表現を避けることが重要です。対決の目的は行動を変えさせることで、教訓を与えたり罰したりすることではありません。 


人々が対立について臆病である理由がいくつかあります。まず第一に、ほとんどすべての人は対決したり対決されたりした際に嫌な経験をした記憶があるからです。なぜでしょうか?世界的な基準では対決のメッセージはYou-メッセージであり、You-メッセージの対決は相手を傷つけ人間関係を壊す可能性があり、この種のメッセージは不正確で人々を仲たがいさせてしまう可能性があるのです。

人は対決に対処できるほど十分に感情的に強くはないと信じている人もいます。対決的メッセージがI-メッセージである場合はそうではないということを私は見てきました。感情を害するのはYou-メッセージです。また、対決的になると嫌われるだろう思って対決するのを躊躇する人もいます。このような推測は非難に満ちたYou-メッセージを過去に経験していることから生じます。しかし、私の言葉を信じて下さい。I-メッセージはすっかり違った応答を引き出してくれます。

人が自分を開示するI-メッセージへと対決の仕方を変える時、2つのことが起きるのだと何度もいろんな人から聞きます。まず、人々は多くの場合、いとも簡単に受容できない行動を変えてくれます。次に彼らのメッセージが対決する人についてではなく、彼ら自身についてであるため、傷ついた感情や動揺を引き起こすリスクがとても低いということです。

今起きていることだけ

時として人々は自己開示の方法を学ぶと、ある女性はそれを『家の大掃除』と表現したのですが、一気に大掃除をしようと決意する場合があります。そして、対決したい人々のリストを作り、多くはそのままにしておいた方が良いような古傷を蒸し返します。カウンセラー達はこれを『gunny sacking 』と呼んでいます。不満を貯め込み、それを一気に当事者に聞かせるので、聞かされた方は誰もそんなことに対処できません。

今起きていることだけについて対決するのが一番です。受容できない行動を変えるチャンスを相手に与えてください。なぜなら彼らはあなたを尊敬し、あなたに好意を持っており、あなたとの人間関係を尊重しているからです。そうすれば、古傷を溜め込むこともありません。過去を変えることはできないのです。過去については誰も何もできません。前進あるのみ!)

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[ニュースレター] 2008年6月号

─2008年6月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

人は正確に聴いてもらっている時には、しばらく話し続けることがしばしばあります。もし本当は話を聴きたくなかったり、十分な時間がなかったりする時に、相手の話を聴き続けるのは間違いです。そのような時は恐らくそわそわしたり、時計を見たりといった、非言語的メッセージを相手に与えているはずです。ですから自分には他にやらなければならないことがあることを正直に話し、相手に別の機会をもったり、必要なら後で続きの時間を設けたりすることを伝える方がよいでしょう。

別の落とし穴は、相手を受け入れる気持ちがない時や相手に対して行動変容して欲しいと思っている時にアクティブ・リスニングをすることです。アクティブ・リスニングは話し手と聴き手の感情を分けることが必要であり、相手をあるがままに喜んで受け入れることです。もしこの分離がないのなら、正確に相手の話を聴くことはできないでしょう。もし、相手を受容できないと感じたり、相手に行動変容して欲しいと望んだりするのなら、私はそれを相手に伝える必要があるので、聴くことができないのです。

その他のミスとしては情報を得るためにアクティブ・リスニングを使い、その情報を使ってアドバイスや提案をする意図がある場合です。これによって相手は操られたと感じ憤慨するでしょう。

さらに、『テクニック』としてのアクティブ・リスニングは間違いです。アクティブ・リスニングの目的は自分が理解していることを伝えることであり、話し手を助けることです。ゆえに、スキルを明示するためではありません。講座が終わりに近づいた頃、私が行ったことの1つにグループの参加者に帰宅した後の想定でアクティブ・リスニングを練習させることがありました。セミナーに参加していない家族のメンバーや職場の同僚などはあなたが学習してきたであろうことに対して懐疑的で、不安、怖れ、抵抗を感じるでしょう。そんな人たちに対して対処するためにアクティブ・リスニングを練習させたのです。大切なのはあなたが習ってきたことを自分に試されていると相手が感じないことです。それ以外の秘訣はありません。あなたが習ったことに興味を持っている人であれば、それをシェアしましょう。一つの方法として、この記事のコピーを渡してもいいでしょう。

アクティブ・リスニングの一般的なミスをここに追記します。

1. 的を超す(例えば、「驚いた」ではなく「恐怖におののいた」)
2. 的に届かない(「激怒した」ではなく「動揺した」)
3. あなた自身の考えや助言を相手のメッセージに言い足す
4. 部分的に飛ばしたり、必要ないと感じたメッセージを差し引いたりする.
5. 話に遅れをとったり、前のメッセージのフィードバックをしたりする
6. せかす、次に言おうとしていることを推測して言う.
7. 話し手が言ったことを一語一句繰り返す
8. 話し手の言ったことを解釈したり、分析したりする.

これら8つの誤りは話し手よりも聴き手が実際にはコミュニケーションの舵取りをして話の主導権を奪ってしまいます。

あなたがアクティブ・リスニングは本当に複雑で、規則が多くて落とし穴が負担だと思わないために良い知らせがあります。どの規則もすべて覚える必要はありません。失敗するのではと心配する必要もありません。

有能な聴き手は意図的に相手が言っていることを理解し、それを伝えようとします。人はその意図を感じ取ります。私が相手を理解しようと意図していることが明らかに伝われば、人々は理解されたと感じるでしょう。意図は力であり、テクニックやスキルはツールあるいは方法です。

あなたの仕事の範囲や傾向により、時としてファシリテーターとして他の人たちがそれぞれの話を聴けるよう助けたり、インターパーソナルな問題を解決するのを助けたりする場面があるかも知れません。リスニング・スキルが役立つ絶好のチャンスです。

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[ニュースレター] 2008年5月号

─2008年5月号─

L.E.T.ワークショップ修了者の方へ

L.E.T.ワークショップの修了者として以下の4つのことを行うスキルを習得しました。これらは力強くわかりやすく、よりよい関係を築くために必要なことを率直に思い起こさせるものだということがわかるので、あなたにお送りします。これはゴードン博士によって書かれたものです。あなたが気にいってくれることを願っています。

もし、私が人間関係を改善することに本気ならば、しなくてはならないことが4つあります。

1.     いつ、どのように聴くのかを習得しなければならない.
2.     特別な話し方と、それをいつするのかを習得しなければならない
3.     最後に憤慨する敗者に誰もがならないような、そんな方法を使って対立を解決することを習得しなければならない
4.     私にとって最も重要な人達と率直な会話を交わし、それを維持していかなければならない 。

人と人との結びつきはコミュニケーションの仕方によって築きあげていくこともできれば壊すこともできます。オープンで正直なコミュニケーションは良い関係の下地であり基礎となります。貧しいコミュニケーションはそれらを破滅します。とても簡単なことです。

人と人とのコミュニケーションの目的は理解することと理解されることです。私は特にこのことについて明確にしておきたいのです。人と人とのコミュニケーションの目的は理解することと理解されることです。

もし、あなたが何かに取り乱し、そのことについて私に話すのなら、あなたの望みは何でしょうか?あなたの内面で何がおきているのかを私に知ってほしい、あなたが経験している思いや感情を理解してほしいからではないでしょうか?もし私に知ってほしくないのなら、あなたは私に話さないでしょう。

もし、私のことにについてあなたに知ってほしいのなら、私はあなたに話をしなければいけません。あなたから得たいものは?理解です。それにぴったりあてはまる言葉があります。『共感』です。同情ではありません。同情は聴き手の側の問題です。共感はあたかも私の中で起きているのと同じようにあなたが感じ取り、推測することであり、あなたの理解していることをそのまま私に伝えることです。もし私があなたに共感を望み、私が感じているように感じ取って欲しいのなら、本当の私自身についてあなたに伝えなければならないのです。これにもぴったりあてはまる言葉があります。それは透明性と言われています。あなたに私のことを分かってもらうには、私はもっと率直で、オープンに、ならなければいけませんし、私が本当はどんな人なのかをもっと表現しなければなりません。 

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