[ニュースレター] 2024年11月号

─2024年11月号─「あなたの人間関係にロードマップは必要ですか?」

Date: October 8th, 2024 | BY Michelle Adams

 

皆さんは、L.E.T. または他の ゴードン・トレーニング・インターナショナル社が提供する他のワークショップ(P.E.T.、Be Your Best など)で行動の窓についてご存知かと思います。あるいは、聞き覚えがあるか、見覚えがあるけれど、少し復習しないとあやふやだという方もいるかもしれません。では、復習の話に入る前に、1つ指摘しておきたいことがあります。

 

より良い人間関係を築くために役立つ世界中のあらゆるスキルを学ぶことはできますが、そのスキルを効果的に使うための鍵は、あなたがそのスキルを使いたいと思うきっかけとなるものです。毎日一緒に働く人たちとは、強いつながり、信頼関係、協力関係、リスペクトしあえる人間関係でなければなりませんよね。それは、その人間関係を強化するためにできることは何でもしようという、かなり強い動機のように思えます。

 

それを念頭に置いて、この行動の窓、つまり私が「人間関係の GPS」と呼んでいるものをチェックしてみましょう。

 

この行動の窓は、トーマス・ゴードン博士が 1960 年代後半に P.E.T. プログラムの提供を開始したときに作成されました。これは、人々が行動を特定のエリアに配置するのを支援し、問題や行動などに対処するのに最も効果的なスキルを理解できるようにするゴードン博士の方法でした。

 

さて、復習です!

 

  1. 相手が動揺している、または問題や懸念を経験していることを示している場合は、そのシグナルとなる行動を行動の窓の一番上のエリアに置きます。
  2. あなたと相手の双方が効果的に機能している場合、つまり、どちらも困ったり動揺したりしていない場合は、その行動(効果的な行動など)を行動の窓の上から 2 番目のエリアに置きます。
  3. 相手の行動があなたのニーズを妨げている場合、つまり、相手の行動や発言のせいであなたが動揺したり心配したりしている場合は、その人の行動を行動の窓の上から 3 番目のエリアに置きます。
  4. 2人とも動揺している、つまりお互いに対立している場合は、それらの行動を行動の窓の上から4 番目のエリア(つまり一番下のエリア)に置きます。

 

ゴードン・モデルを適用する際の重要な最初のステップは、「問題の所有者は誰か?」という質問に答え、適切なスキルを選択して使用することです。

 

問題の所有権には、次の 4 つの基本的な形式があります。

 

  • 相手が問題を持つ:チーム・メンバーが自力で解決できるように支援するスキル(アクティブ・リスニング)

  • 人間関係に問題がない:人間関係を強化するためのスキルと概念(I-メッセージ、アクティブ・リスニング)

  • 私が問題を持つ:チーム・メンバーの行動がリーダーにとって問題となる状況を解消するスキル(I-メッセージ、ギア・シフト)

  • 私たちが問題を持つ:リーダーとチーム・メンバーのニーズが満たされるように対立を解決するスキル(ゴードン・モデルのすべてのスキル)

 

L.E.T. を受講すると、これらすべてのスキルをいつ、なぜ、どのように使うかを学ぶことができます。そして、より良い人間関係を築くことができます。

プログラムに関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。

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〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-8-10-601 エスタシオン高円寺

[ニュースレター] 2024年10月号

─2024年10月号─「職場での人間関係をどのように考えていますか?」

日付: 2024年9月18日 |BY ミシェル・アダムス

 

仕事や生活の中には、多くの人間関係があります。それぞれの人間関係や交流している人たちは、それぞれがユニークで異なります。しかし、他の人の行動を経験すると、あなたの反応や応答は、ほとんどの場合、2 つの基本的な形のいずれかになります。それは、相手の行動を受け入れられるか、受け入れられないかのどちらかです。

 

他人の行動について考える非常に便利な方法は、ゴードン博士の行動の窓を理解して活用することです。

 

この窓を通して、他人のあらゆる行動 (B) を見ることができます。

 

行動とは、相手がすることや言うことであり、その行動に対するあなたの判断ではありません。たとえば、廊下で同僚があなたを追い越しても、話しかけたり笑顔を見せたりしないことは行動です。その同僚を「無愛想」と決めつけるのは、その行動に対する判断です。

 

あなたは、相手の行動の多くをすぐに受け入れることができますが、中には受け入れることができないものもあります。受容できる行動、つまりあなたに問題を引き起こさない行動はすべて、この窓の上のエリアに入れます。受容できない行動、つまりあなたに問題を引き起こす行動は、下のエリアに入れます。

 

具体的な例:

 

行動: 「テリーは面白いジョークを言った。」

判断: 「テリーは面白い。」

行動: 「私が忙しいときにジョンが私の顧客に対応してくれた。」

判断: 「ジョンはチームプレーヤーだ。」

 

行動の窓

 

受容エリアと非受容エリアの境界線は、一定ではありません。受容ラインに示された矢印は、相手の行動に対する受容の気持ちの継続的な変化を象徴しています。これらの気持ちを常に動かしている要因は、自分自身、環境、そして相手の 3 つです。

 

自分自身。あなたの現在の心の状態、活動、感情、ニーズは、相手の行動を受容する気持ちに大きく影響します。例:普段は受容できる笑い声や大声での会話も、困難な仕事に集中しているときは受容できないかもしれません。

 

環境。行動が起こる時間と場所は、あなたの受容レベルに影響します。たとえば、同僚の冗談をプライベートで言われたときは完全に受容できるかもしれませんが、Zoom のグループ通話では受容できないかもしれません。

 

相手。受容する気持ちも人によって異なります。すべての人を同じように受容できるわけではありません。相手に対する認識は、その人との過去の経験や、その人に対する偏見(男性、女性、痩せすぎの人/太りすぎの人、弁護士、少数派など)によって決まります。その結果、ある人の行動は受容できても、別の人の同じ行動は受容できないと感じることがあります。

 

相手の行動が受容できるかどうかを認識し、認める能力は、どのコーススキルを使用するか、あるいはスキルが必要かどうかを選択する上で重要な要素です。

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[ニュースレター] 2024年9月号

─2024年9月号─「ゴードン・モデルの創始者を称える」

日付: 2024 年 8 月 21 日 |BY ミシェル・アダムス

 

トーマス・ゴードン博士は、親密で永続的な人間関係を構築し維持するためのモデルを生み出しました。博士は、抽象的な概念を教えやすい行動スキルに変換し、一般の人々が利用できるようにすることでこれを実現しました。博士の言葉を借りれば、博士は「心理学を手放した」のです。

 

多くの同僚が、これらのスキルはカウンセラーとしての役割を担う専門のセラピストのみが使うべきだと考えていたため、ゴードン博士は批判されました。

 

ゴードン博士は楽観主義者でした。人々は訓練を受けた認定インストラクターからこれらのスキルを教わることで、より健康的で平等で敬意のある人間関係を築くために自分自身を助ける方法を学ぶことができると博士は感じていました。

 

博士は最初に、組織における民主的なリーダーシップに必要なスキルを特定しました(1950 年代初頭)。これは後にL.E.T. へと発展しました。これらのスキルは、後に親 (P.E.T.)、教師(T.E.T.)、そして 10 代の若者、営業マンなどにも同様に効果的であることが証明されました。

 

博士のベストセラー本と、約60ヶ国に広がる認定ファシリテーターのネットワークは、800 万人を超える人々に提供されています。すごいですね。つまり、何百万人もの人々が、問題の予防と解決、いつどのように聴くか、いつどのように対決するかなどを学ぶためのツールを手に入れたのです。そして、彼の先駆的な人間関係スキルは、数え切れないほどの他のトレーニング・プログラムに採用されています。

 

アクティブ ・リスニング、I-メッセージ、問題の所有権、コミュニケーションのロードブロック、No-Lose対立解決法などについて聞いたことがあるならば、それはおそらくゴードン博士の貢献によるものです。

 

私たちは、ゴードン・モデルを世界中のより多くの人々に紹介しています。その実現にご協力くださる皆様に、心から感謝しています。

 

2024年8月26日で、何百万人もの人々がより良い人間関係を築くのを助けてきたこの偉大な人物が亡くなって22年になります。私たちは、このモデル、つまり私たちのモデルを前進させ、その完全性と目的を守るために日々尽力しています。

 

今日も、そして毎日、私たちはトム・ゴードンに感謝しています。ありがとう。私たちはあなたを愛し、あなたがいなくて寂しく思っています。そして永遠に感謝しています。

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[ニュースレター] 2024年8月号

─2024年8月号─「なぜアクティブ・リスニングはこれほど難しいのか?」

日付: 2024 年 7 月 11 日 |BY ミシェル・アダムス

 

「問題を抱えている人に出会ったとき、私たちの通常の反応は、その人の物事の見方を変えようとすることです。つまり、その人の状況を私たちが見ているように見てもらうため、あるいは彼にそう見てもらいたいと願うことです。私たちは、嘆願し、理屈をこね、叱り、励まし、侮辱し、駆り立て、何でもして、望ましい方向、つまり、私たちがその人に進んでもらいたい方向へと変化するように誘導します。しかし、私たちがめったに気づいていないのは、このような状況下では、私たちは通常、特定の方法で世界を見たいという自分自身のニーズに応えているに過ぎないということです。私たちが行動すべきだと信じている方法とは異なる行動を許容し、理解することは非常に困難です。しかし、自分の方法へと他人を導いたり、影響を与えたりする必要性から解放されることができれば、私たちは理解を持って耳を傾け、それによって最も強力な変化の手段を取り入れることができます。」(カール・ロジャーズ博士)

 

ロジャーズ博士は、リフレクティブ・リスニング(彼の教え子であり同僚の一人であるリチャード・ファーソン博士によってアクティブ・リスニングと改名)の生みの親です。

 

ロジャーズ博士の教え子であり、同僚であり、親友でもあったトーマス・ゴードン博士は、1955年にこのリスニング・スキルを個人的にやっていた企業コンサルティングに取り入れました。そして1962年、ゴードン博士は最初のペアレント・エフェクティブネス・トレーニング・プログラムを教え、その後、アメリカ全土と世界50カ国以上に広まり、それがアクティブ・リスニングを世界に紹介したP.E.T.となりました。私たちはそのことを永遠に感謝しています。

 

それはそれとして素晴らしく、うれしいことですが、なぜ…どうしてアクティブ・リスニングを使うのがそんなに難しいのでしょうか?どうしてアクティブ・リスニングを学び、使うことに時間を費やすだけの価値があると人に納得させるのが難しいのでしょうか??

 

これについてはいくつか考えがあります。

 

  1. 地球上のほとんどの人は、コミュニケーション・ロードブロックを使う親によって育てられました。(「乗り越えろ」「馬鹿げている」「泣くんじゃない」など)。ですから、相手が感情を持っていることを受け入れて(同意ではない)、説得して諦めさせるようなことをしないでいいと提案することは、常識に反するかもしれず、あるいは異質なことに思えるかもしれません。そのため、これらのロードブロックを使うことは、断ち切るのが難しい習慣なのです。

 

  1. 相手が何を感じるべきか、何を感じるべきでないかを知っていると思うなど何様でしょうか?私たちは彼らですか?違いますよね。相手の感情に自分たちを介入させたり、相手がどうすべきか、どう感じるべきかについて私たちの考えを押し付けたりするのは少し自己中心的です。一歩引いて、混乱した感情や複雑な感情のすべてとともに、相手がその人らしくいることを許容してください。(余談ですが、6月に公開された素晴らしい映画があります。その映画では、感情が私たちにどのような影響を与えるかを深く掘り下げています――Inside Out 2、日本語タイトルはインサイド・ヘッド2です。)

 

  1. あーもううんざり。感情にそこまでの時間を実際に費やす必要があるんですか?頼むから仕事に戻ってください—こんなことをしている時間はないんです。そうですね〜……まあ、私たちは人間ですし、感情があります—それは事実です。こうした感情を認め、それを共有できる信頼の風土を作らなければ、将来的に大きな代償を払うことになります。それに、私たちは自分の感情に基づいて意思決定を行います。もちろん、スプレッドシート、世論調査、アンケートも使用しており、それらも確かに重要なデータではあります。しかし、感情もデータです。そして、自分自身、チーム、組織にとって最善の決定を下すために、すべてのデータを尊重する方法を学ぶ必要があります。

 

もう1つ、チーム・メンバー間の対立を調停しようとしたり、同じ問題を抱えて何度も相談してくるチーム・メンバーと一緒に仕事をしたり、同僚への不満や苦情を申し立てたりして人事部に相談する人と一緒に仕事をしなければならないなど、今、どれだけの時間を費やしていますか?正直、無駄です。その代わりに、アクティブ・リスニングに時間を費やして、どれだけ節約できるか試してみませんか?

 

ということで、今日のところはこれでおしまいです。ご拝読ありがとうございました。

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リーダー・エフェクティブネス・トレーニング─オンライン 2024/9/24(火)より開講予定

リーダー・エフェクティブネス・トレーニング(3.5時間×6回コース)

日程: 2024年 9/24(火), 10/8(火), 10/29(火), 11/12(火), 11/26(火), 12/10(火)

※開催日程は変更となる場合がございますので予めご了承ください。

受講時間:9時00分~12時30分

会場: オンライン(ZOOM、主催:株式会社暮らしとコミュニケーション研究所)

講師: L.E.T.認定マスターファシリテーター 今井真理子

費用(税込): 通常:198,000円
        再受講:1セッションあたり16,500円(最大6セッション受講で99,000円)
        教材費(再受講の方のみ、書籍を除く):11,000円
        書籍(再受講の方のみ):3,300円

※再受講をご希望の方で第7版より前の教材(ワークブック)をお持ちの方は最新版のご購入を推奨いたします。

お申込み方法: 「ワークショップ / 再受講のお申し込み」をクリックしてオンラインでお申込み下さい。


本講座のお申し込みは「株式会社暮らしとコミュニケーション研究所」を経由するものになります。
※オンラインでのお申込み完了と受講料のお振込みをもって正式に受講受付とさせていただきます。

※お申込みは先着順となります。

< 再受講受付に関するご案内 >

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オンライン説明会(無料) – リーダー・エフェクティブネス・トレーニングについて

オンライン説明会(無料) - リーダー・エフェクティブネス・トレーニングについて

日程: 2024/9/28(土)

※開催日程は変更となる場合がございますので予めご了承ください。

実施時間:10時00分~11時30分

会場: オンライン(主催:株式会社暮らしとコミュニケーション研究所)

講師: L.E.T.認定マスターファシリテーター 今井真理子

費用: 無料

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リーダー・エフェクティブネス・トレーニング─対面 2025/4/27(日)より開講予定

リーダー・エフェクティブネス・トレーニング(7時間×3回コース)─東京─

日程: 2025年 4/27(日)〜4/29(祝・火)

※開催日程は変更となる場合がございますので予めご了承ください。

受講時間:9時00分~17時00分

会場: 〒142-0041 東京都品川区戸越4-7-15 株式会社吉村本社 3階会議室

講師: L.E.T.認定マスターファシリテーター 橋本久美子

費用(税込): 通常:198,000円
        再受講:1セッションあたり16,500円(最大6セッション受講で99,000円)
        教材費(再受講の方のみ、書籍を除く):11,000円
        書籍(再受講の方のみ):3,300円

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L.E.T.認定ファシリテーター養成講座─対面@東京 2025年開講予定

L.E.T.認定ファシリテーター養成講座─対面@東京─

日程: 2025年 1/10(金)-1/13(祝・月)

受講時間: 9時~17時(昼休み─1時間)

会場: 〒142-0041 東京都品川区戸越4-7-15 株式会社吉村本社 3階会議室

講師: L.E.T.認定マスターファシリテーター 橋本久美子

費用(税込): 391,600円(再受講の場合、195,800円)

お申込み方法: 「ワークショップのお申し込み」をクリックしてオンラインでお申込み下さい。

 

※オンラインでのお申込み完了と受講料のお振込みをもって正式に受講受付とさせていただきます。
※お申込みは先着順となります。

 

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上記の養成講座について、再受講で参加をご希望の方は「再受講のお申し込み」よりお申し込みください。

養成講座を再受講される受講者の方で、ご希望の方は、最新の教材をご購入いただけます。

〔最新版教材一覧〕
 L.E.T.ワークブック:第7版2刷
 ファシリテーター・ガイド:第5版初刷
 ロールプレイ・カード:2023年版(コピーライト部分に2023の記載があるもの)
 各種データ(USBでのご提供):各種パワーポイント最新版、ビデオ(新規)、事前課題、オンライン研修ガイドライン等

 

ご購入に際しての金額についてはお問合せください。

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[ニュースレター] 2024年7月号

─2024年7月号─「医師にゴードン・モデルを処方しますか?」

日付: 2024 年 6 月 10 日 |トーマス・ゴードン博士

 

あなたの医者や医療従事者があなたの話にアクティブ・リスニングをしてくれたら素晴らしいと思いませんか?数え切れないほどの研究により、患者の大部分が医療従事者との関係に不満を抱いていることが示されています。そして、その不満の原因は、医療従事者の技術的な能力不足であることはめったにありません。

 

多くの場合、それは患者と医療従事者の間のコミュニケーションの非効率性によるものです。ほとんどの患者は、自分を悩ませていることについて質問したり話したりすることを奨励されていないと感じており、また、医療の専門家が言っていることを十分に理解できないことが多いのです。調査研究では、患者は頻繁に話を遮られ、共感を得られることはほとんどないことが示されています。

 

配偶者、家族、友人など、介護を専門としない介護者にとって、被介護者が深刻な病気にかかることは、自分が患者となった場合と同様に大きな問題です。症状の発症と診断から始まり、未知のものへの不安と恐怖が存在します。ほとんどの人は、患者の感情の変化に対処した経験がなく、ましてや自分の感情を認識して対処することを経験していないのは言うまでもありません。また、一般の人のほとんどは、患者が自分の問題について話したり、自分の気持ちを率直に表現したりするのを助けるために必要なコミュニケーション・スキルを持っていません。

 

話をすることというのは、人々が自分のネガティブな感情に建設的に対処し、問題の解決策を見つけ、自分の人生をコントロールするのを助ける、実はセラピー的な助けとなりうるのです。

 

これらの「支援スキル」は、患者に関わるすべての人にとって特に役立ちます。医療従事者との効果的な双方向のコミュニケーションを経験した患者は、治療に満足し、医療過誤訴訟を起こす傾向が低く、手術からの回復が早く、医師の治療計画に従う可能性が高いことを示す豊富な研究証拠があります。

 

看護師、ソーシャルワーカー、ホスピスボランティア、病院の牧師は、医師よりも患者の気持ちに敏感であることがあります。しかし、彼らの多くは、頻繁に使用される特定の口頭メッセージが患者とのコミュニケーションのロードブロックとなる可能性があること、および患者との人間関係を強化するための新しいより効果的な方法があることに気づいていません。

 

介護者は、専門家であろうと専門家でなかろうと、その両方が、病気の身体的部分の経過に関係なく、病人が平和、希望、人生の意味を見つけるのを助ける方法を学ぶことができます。患者との関係は、お互いに支え合い、尊敬し合い、信頼し合うパートナーシップのようなものになります。

 

 私たち誰しも、ある時、家族や友人の病気の介護者になる可能性があります。もし、より多くの医療従事者がゴードン・モデル(つまり、L.E.T.)を学んで、患者が痛み、孤独、恐怖、希望にもっと建設的に対処できるようになればと想像してみてください。

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[ニュースレター] 2024年6月号

─2024年6月号─「いかにして職場での対立を減らすか」

Date: April 4th, 2024 | BY Michelle Adams

 

対立と言えば。

 

  • 世界共通で、誰もが経験し、避けることはできず、必要なことで、自然なことです。
  • 人と人、グループとグループ、国と国。あらゆる関係性の中で起こります。
  • 重役会議、研究所内、生産ライン、どこでも勃発します。
  • 建設的なこともあれば破壊的なこともあり、ポジティブに働くこともあればネガティブに終わることもあります。

 

対立の重要な特徴はインタラクションに基づいていることです。対立している人同士は相互依存状態──すなわち、互いに助け合うことも妨害し合うこともできる状態なのです。

 

では、いったい何が問題解決の妨げとなるのかを考えてみましょう。

 

対立している人はそれぞれ、自身が思う最良の解決策をすでに持っています。そのため、互いのニーズを満たす解決策に達することが往々にして難しいことがあります。

 

お互いに一歩も引かず、自身の本当のニーズが何なのかを考えないで自分の解決策にばかり固執してしまうと、対立解決は行き詰まり、前進することができなくなってしまいます。こうしたことから、自身のニーズを満たすためにすでに見出した解決策から離れ、自分の本当の欲求やニーズが何なのかを認識することが重要になります。

 

ニーズを明確に理解するためのカギとなるのは、どのようにして自身のニーズや欲求を満たす結果を得るのかを考えることではなく、自身が本当に必要なことは何なのか、本当の欲求は何なのかということを理解することです。そうしたらそれらを(対決的、予防的、宣言的、感謝の)I-メッセージを使って相手に伝えるのです。

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