[ニュースレター] 2022年2月号

─2022年2月号─「敬意をもってノーと言う方法②」

Date: January 1st, 2022 | BY Linda Adams

 

  1. 要求があなたに与える、受け入れられない影響

レスポンシブI-メッセージの 2 番目の部分は、”いいえ” と言うことを選択した理由を示します。要求を拒否するとき、必ずしも決定理由を提供する必要はありません。責任ある方法で「いいえ」と言うことは、特に相手をあまりよく知らない場合は、時には十分です。理由や説明を言わずに「行かないことに決めた」と言うだけで、それ自体が多くの参加者が経験するメリットです。

しかし、ほとんどの場合、あなたの決定の理由を示すことで、相手はあなたが失礼で身勝手で、あるいは攻撃的であるという印象を受けずに済みます。あなたが意識的に他に存在する正当なニーズを満たすことを選択しているのだと理解します。あなたは事実上、「私はあなたの要求を尊重することを選択しませんが、私は私たちの関係を大切にし、あなたが私の決定の理由を尊重すると信じて」コミュニケーションを取っています。あなたの決定の理由を述べることは、あなたの決定を明確にし、肯定するのにも役立ちますし、 あなたの自己認識を強化します。

要求が引き起こす受容できない影響は、あなたが要求を受け入れることに同意した場合、あなたが予想する目に見える形、あるいは目に見えない形で影響を与えるでしょう。誰かがあなたにほとんどまたは全く興味のないプロジェクトや活動にかなりの時間を費やして欲しいと言うとします。具体的な結果には、お金の損失、他の活動のための時間の喪失、健康への悪影響、家族またはその他の関係が含まれます。あなたに無形の影響が含まれる可能性があります。心配、圧力、退屈。有形でも無形でもこれらの起こりうる結果はすべて、「いいえ」とだけ言うあなたの決定から引き起こされます。あなたのレスポンシブなI-Messageは、「いいえ、私は5年間それをやって疲れているので、今年は委員会で働かないことに決めました」かもしれません。

以下に、受容できない要求に対する応答として使用できるレスポンシブ I-Messages の例をいくつか示します。

  1. 「いいえ、私は来週ズームミーティングに参加しません。なぜなら、私は重要なプロジェクトにとりかかっていて、私はそれにすべての注意を払う必要があります。」
  2. 「いいえ、私たちはすでにオンラインで寄付しているので、直接寄付したくありません。」
  3. 「いいえ、要求されている時間に対して余分な保育料を追加で支払う必要があるため、私はその仕事を受けないことにしました。」
  4. 「いや、今はお金を貸したくありません。私は生活の中で別のものにお金が必要です。」
  5. 「いや、今日はランチに出かけたくはありません。レストランに行けば、誘惑にかられます。」

非常に多くの場合、このような明確で自己一致したメッセージは、理解と受容、さらにはホッとした気持ちで受け入れられます。多くの人々は、正直に話してくれるあなたをより尊敬するでしょう。さらに重要なことは、あなたのノーに彼らが対処できると信頼してくれているあなたに感謝するでしょう。

プログラムに関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。

セカンド・ウィンド株式会社

〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-8-10-601 エスタシオン高円寺

[ニュースレター] 2021年2月号

─2021年2月号─「地位に就くだけではリーダーではない⑱」

Date: February 20, 2021 | BY Dr. Thomas Gordon

(L.E.T. bookからの引用)

 

問題解決者としてのリーダー

 

 「行動の窓」の真ん中の部分が残っています――これを「問題のないエリア」と呼びます。つまり、グループ・メンバーの行動はメンバー自身が問題を持つことを示しておらず、あなたに問題を引き起こしてもいません。ですから、問題のないエリアには、あなたのグループ・メンバーのニーズが満たされており、あなたのニーズも満たされているすべての行動を置きます。このエリアは、「お互いのニーズが満たされている」エリアです。これは「生産的な仕事」 がなされている時間です。なぜならば、リーダーとメンバーの人間関係には何の問題もないからです。

 さてここで、効果的なリーダーが持つ主要な機能を少し違った言葉で言い換えることができます。生産的な仕事の時間を最大化し、お互いのニーズの充足を達成することです。

 リーダーの本質的な仕事とは、グループ・メンバーが問題を持つ時、リーダーが問題を持つ時、人間関係に対立がある時に問題解決を率先して始めることです。その目的は、問題のないエリアを拡大し、生産的な仕事の時間を増やすことです。しかし、これら3 つの種類の問題を効果的に扱うには、3 つの異なるスキルが必要となります。

 調査・研究から証明された結果を以前は私が言語的に表現していましたが、「行動の窓」はそれを視覚的に描写したものです。効果的なリーダーは、組織のニーズと同じようにグループ・メンバーのニーズを満たすことが必要です。「行動の窓」は、リーダーの主要な役割は問題解決であるという私の後の定義を表し、強調しています。

 「行動の窓」の上部と下部に残されたエリアは、読者には明らかでなければならないものを意図的に示しています――リーダーは、グループ・メンバーのニーズ(問題)をすべて満たすことも、自分自身の問題(そして組織の問題)すべてを解決するにも至らないということです。それは努力しがいのある理想ですが、少なくとも私の知るいかなる組織でも、リーダーによって達成できる見込みはないのです。

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[ニュースレター] 2020年2月号

─2020年2月号─「地位に就くだけではリーダーではない⑨」

Date: February 25, 2020 | BY Dr. Thomas Gordon

(L.E.T. bookからの引用)

人がグループに求めるもの

 人間の欲求を表わすのに役立つ方法として、いくつかの異なるレベルを持つヒエラルキーで表現するものがあります。この分野において先駆け的心理学者のアブラハム・マズローは、個人における5 種類の異なる欲求に関して、その相対的重要性を示した5 つの層からなるピラミッドを構築しました。

 レベルⅠの欲求、たとえば飢えや渇き、暖かさなどは、最も重要(あるいは「非常に優勢」)で、人が次のレベルにおける欲求を満たそうとするためには、まずそれらが優先的に満たされていなければなりません。レベルⅡの欲求(安心と安全)も、さらに上のレベルの欲求を充足しようとするためには優先的に満たしておかなければならず、ピラミッドの上へ行っても同様です。たとえば、空腹な原始人は、生命の危険を冒してでも(安心と安全の欲求を無視しても)食べ物を得るために野生動物を追跡することに、強く動機づけられるでしょう。その野生動物を殺して、必要な分だけ食べたら、今度は安心の欲求を満たすことに動機づけられ、残った肉を保存処理し、将来の消費に備えるために貯蔵するかも知れません(安心と安全の欲求)。食べ物が十分に蓄えられると、次に彼は友人たちを呼んで食べ物をシェアするかも知れません(受容と社会的インタラクションの欲求)。これらの欲求が満たされると、食べ物をより新しい味付けで調理することを試してみようとするかもしれません(達成感と自尊心の欲求)。最終的に、これらの欲求が程よく満たされたならば、彼はきっと洞穴の壁に殺した動物の絵を描くことにするでしょう(自己実現の欲求)。

 マズローの欲求5 段階説の意味するところは、リーダーにとって非常に重要なものです。

 

 

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