[ニュースレター] 2024年2月号

─2024年2月号─「チャットGPT、メールを書いてください...」:AIは職場の対立にどのように役立ちますか?⑥」

Date: August 9th, 2023 | BY Denise Montgomery

 

(前号よりつづく)

 

実験の結果

 

AIが組織のコミュニケーション・ワークフローの新しいツールである場合、魔法のように箱から何でも出てくるなどという期待はしないでください。新しいアシスタントと同じようにトレーニングする必要があります。しかし、(マーク・トウェインのように)あなたが短い手紙も書く時間がなく、必然的に(混乱を招くであろう)長い手紙を書くことになった場合、このツールをあなたの最初のドラフト・ツールキットとして追加しても良いかもしれません。

 

また、AIがいきなり本番に対応できることを期待しないでください。結果を出すためには、世話をし、トレーニングをし、フィードバックをしながら、少しばかりの前進と後退を繰り返すことが必要です。AIアシスタントを慣れさせることは、新しい人間をチームに連れてくることと大差はないのです。マシン・インテリジェンスは学び取るのは早いですが、人間の専門知識とガイダンスが必要になります。

 

AIは膨大な量の(効果的なものもあれば、そうでないものもある)原文を元にトレーニングされています。ユーザーからのスキルに基づくプロンプトと修正がなければ、自然にL.E.T.のスキルを用いて話すことはできません。現時点では、その完全で建設的なコミュニケーション・スキルセットは人間の手に委ねられています。

 

私たちはあなたが自分でメッセージを書くのをやめるように提案しているわけではありません。

 

しかし、ご自身で試験運用してみるのも楽しいかもしれません。もし実験試験運用するならば、ぜひ私たちに結果をお知らせください。

 

オープンに、柔軟に、情報収集を欠かさず、連絡を取り合いましょう。

 

(終わり)

プログラムに関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。

セカンド・ウィンド株式会社

〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-8-10-601 エスタシオン高円寺

[ニュースレター] 2023年2月号

─2023年2月号─「ゴードン・モデルの60周年を祝う(ビデオ)」

Date: December 19th, 2022 | BY Michelle Adams

それは、カリフォルニア州パサデナのカフェテリアの中にある貸会議室で始まりました。ゴードン博士は1962年に最初のP.E.T.(ペアレント・エフェクティブネス・トレーニング)のクラスを教えました。60年前ですよ!(その基盤は、ゴードン博士が最初の書籍『グループ中心のリーダーシップ』を書いた1955年に始まりました。)

私たちの歴史、つまり私たちがどのように始まり、今日どこにいるかを記録したビデオをご覧ください。

 

YouTube player

https://www.youtube.com/watch?v=z_B10XV_dMU

 

私たちはゴードン博士を称え、60年間、世界をより良い場所にし続けている彼の素晴らしいアイデアに感謝しています。

私たちはまた、インストラクター、トレーナー、世界各国の代表、修了者、友人、家族、ここアメリカのGTIチームを支援してくれる方々、そして私たち自身を称え、そして一緒に人々がこの素晴らしいゴードン・モデルを学ぶことを可能にしています。

私たちは一緒に、リーダー、マネジャー、チーム・メンバーが職場でより敬意を払い、生産的で健康的な人間関係を築くのを支援しています。

私たちは皆さまの幸せを願っています。

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[ニュースレター] 2022年2月号

─2022年2月号─「敬意をもってノーと言う方法②」

Date: January 1st, 2022 | BY Linda Adams

 

  1. 要求があなたに与える、受け入れられない影響

レスポンシブI-メッセージの 2 番目の部分は、”いいえ” と言うことを選択した理由を示します。要求を拒否するとき、必ずしも決定理由を提供する必要はありません。責任ある方法で「いいえ」と言うことは、特に相手をあまりよく知らない場合は、時には十分です。理由や説明を言わずに「行かないことに決めた」と言うだけで、それ自体が多くの参加者が経験するメリットです。

しかし、ほとんどの場合、あなたの決定の理由を示すことで、相手はあなたが失礼で身勝手で、あるいは攻撃的であるという印象を受けずに済みます。あなたが意識的に他に存在する正当なニーズを満たすことを選択しているのだと理解します。あなたは事実上、「私はあなたの要求を尊重することを選択しませんが、私は私たちの関係を大切にし、あなたが私の決定の理由を尊重すると信じて」コミュニケーションを取っています。あなたの決定の理由を述べることは、あなたの決定を明確にし、肯定するのにも役立ちますし、 あなたの自己認識を強化します。

要求が引き起こす受容できない影響は、あなたが要求を受け入れることに同意した場合、あなたが予想する目に見える形、あるいは目に見えない形で影響を与えるでしょう。誰かがあなたにほとんどまたは全く興味のないプロジェクトや活動にかなりの時間を費やして欲しいと言うとします。具体的な結果には、お金の損失、他の活動のための時間の喪失、健康への悪影響、家族またはその他の関係が含まれます。あなたに無形の影響が含まれる可能性があります。心配、圧力、退屈。有形でも無形でもこれらの起こりうる結果はすべて、「いいえ」とだけ言うあなたの決定から引き起こされます。あなたのレスポンシブなI-Messageは、「いいえ、私は5年間それをやって疲れているので、今年は委員会で働かないことに決めました」かもしれません。

以下に、受容できない要求に対する応答として使用できるレスポンシブ I-Messages の例をいくつか示します。

  1. 「いいえ、私は来週ズームミーティングに参加しません。なぜなら、私は重要なプロジェクトにとりかかっていて、私はそれにすべての注意を払う必要があります。」
  2. 「いいえ、私たちはすでにオンラインで寄付しているので、直接寄付したくありません。」
  3. 「いいえ、要求されている時間に対して余分な保育料を追加で支払う必要があるため、私はその仕事を受けないことにしました。」
  4. 「いや、今はお金を貸したくありません。私は生活の中で別のものにお金が必要です。」
  5. 「いや、今日はランチに出かけたくはありません。レストランに行けば、誘惑にかられます。」

非常に多くの場合、このような明確で自己一致したメッセージは、理解と受容、さらにはホッとした気持ちで受け入れられます。多くの人々は、正直に話してくれるあなたをより尊敬するでしょう。さらに重要なことは、あなたのノーに彼らが対処できると信頼してくれているあなたに感謝するでしょう。

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[ニュースレター] 2021年2月号

─2021年2月号─「地位に就くだけではリーダーではない⑱」

Date: February 20, 2021 | BY Dr. Thomas Gordon

(L.E.T. bookからの引用)

 

問題解決者としてのリーダー

 

 「行動の窓」の真ん中の部分が残っています――これを「問題のないエリア」と呼びます。つまり、グループ・メンバーの行動はメンバー自身が問題を持つことを示しておらず、あなたに問題を引き起こしてもいません。ですから、問題のないエリアには、あなたのグループ・メンバーのニーズが満たされており、あなたのニーズも満たされているすべての行動を置きます。このエリアは、「お互いのニーズが満たされている」エリアです。これは「生産的な仕事」 がなされている時間です。なぜならば、リーダーとメンバーの人間関係には何の問題もないからです。

 さてここで、効果的なリーダーが持つ主要な機能を少し違った言葉で言い換えることができます。生産的な仕事の時間を最大化し、お互いのニーズの充足を達成することです。

 リーダーの本質的な仕事とは、グループ・メンバーが問題を持つ時、リーダーが問題を持つ時、人間関係に対立がある時に問題解決を率先して始めることです。その目的は、問題のないエリアを拡大し、生産的な仕事の時間を増やすことです。しかし、これら3 つの種類の問題を効果的に扱うには、3 つの異なるスキルが必要となります。

 調査・研究から証明された結果を以前は私が言語的に表現していましたが、「行動の窓」はそれを視覚的に描写したものです。効果的なリーダーは、組織のニーズと同じようにグループ・メンバーのニーズを満たすことが必要です。「行動の窓」は、リーダーの主要な役割は問題解決であるという私の後の定義を表し、強調しています。

 「行動の窓」の上部と下部に残されたエリアは、読者には明らかでなければならないものを意図的に示しています――リーダーは、グループ・メンバーのニーズ(問題)をすべて満たすことも、自分自身の問題(そして組織の問題)すべてを解決するにも至らないということです。それは努力しがいのある理想ですが、少なくとも私の知るいかなる組織でも、リーダーによって達成できる見込みはないのです。

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[ニュースレター] 2020年2月号

─2020年2月号─「地位に就くだけではリーダーではない⑨」

Date: February 25, 2020 | BY Dr. Thomas Gordon

(L.E.T. bookからの引用)

人がグループに求めるもの

 人間の欲求を表わすのに役立つ方法として、いくつかの異なるレベルを持つヒエラルキーで表現するものがあります。この分野において先駆け的心理学者のアブラハム・マズローは、個人における5 種類の異なる欲求に関して、その相対的重要性を示した5 つの層からなるピラミッドを構築しました。

 レベルⅠの欲求、たとえば飢えや渇き、暖かさなどは、最も重要(あるいは「非常に優勢」)で、人が次のレベルにおける欲求を満たそうとするためには、まずそれらが優先的に満たされていなければなりません。レベルⅡの欲求(安心と安全)も、さらに上のレベルの欲求を充足しようとするためには優先的に満たしておかなければならず、ピラミッドの上へ行っても同様です。たとえば、空腹な原始人は、生命の危険を冒してでも(安心と安全の欲求を無視しても)食べ物を得るために野生動物を追跡することに、強く動機づけられるでしょう。その野生動物を殺して、必要な分だけ食べたら、今度は安心の欲求を満たすことに動機づけられ、残った肉を保存処理し、将来の消費に備えるために貯蔵するかも知れません(安心と安全の欲求)。食べ物が十分に蓄えられると、次に彼は友人たちを呼んで食べ物をシェアするかも知れません(受容と社会的インタラクションの欲求)。これらの欲求が満たされると、食べ物をより新しい味付けで調理することを試してみようとするかもしれません(達成感と自尊心の欲求)。最終的に、これらの欲求が程よく満たされたならば、彼はきっと洞穴の壁に殺した動物の絵を描くことにするでしょう(自己実現の欲求)。

 マズローの欲求5 段階説の意味するところは、リーダーにとって非常に重要なものです。

 

 

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